

生活案内社の大塚です(現場歴25年)。今、リモコンに見慣れないエラーや、蛇口から冷たい水しか出ない、浴室で点火の「チチッ」という音がしない…そんな不調に気づいた瞬間の不安、よく分かります。この記事では、現場視点で「いま自分でできる一次チェック」「よくある原因の見分け方」「修理と交換の境目」を順にご案内します。
給湯器がお湯が出ない原因と“現場的”一次チェック(5分でOK)
まずは安全確保とカンタン確認で、復旧するケースを素早く切り分けます。異臭や焦げ臭がある場合は操作を止め、安全を最優先に。
台所や浴室でお湯側を開けても水のまま、屋外に出ると冷たい風が吹き抜ける配管の感触、リモコンにエラー表示—こんなとき、私たちが現場で最初に見るのは「安全・電源・ガス・水・凍結」の5点です。工具いらずでできる範囲をまとめました。
- 止水・元栓の確認:屋内の止水栓・屋外のメーターバルブが閉まっていないか。工事・清掃後は要注意。
- ガスメーター(マイコンメーター)の復帰:地震・圧力変動で遮断されることがあります。復帰手順で点滅解除→再試行。
- 凍結の可能性:冬朝、配管や給湯器下部がキンと冷たい。自然解氷を待つ/ドライヤーの温風で無理なく解氷(直火・熱湯は不可)。
- リモコンの再起動:主電源オフ→10秒待ち→オン。型によりE○○のエラーが消えることも。
- ブレーカーの確認:台所・浴室の換気扇連動などで系統が落ちている例あり。
現場メモ:フィルター目詰まりで湯量が落ち、設定温度まで上がらず「ぬるい」と感じる相談が毎冬増えます。ストレーナの清掃だけで解決することも少なくありません。

スタッフ 経験豊富なスタッフがチームで連携し、安全・迅速な給湯器の修理・交換を実現します。安心してお任せください。

より詳しい基本から見たい方は、次の解説も役立ちます:
【基礎知識】給湯器の仕組みと選び方の基本 / 【トラブル対応】お湯が出ない時の一次チェック手順
小話:真冬の朝、復帰した“意外な”原因
−3℃の朝、台所だけお湯にならない現場。外の配管を触ると氷のように冷たい。保温材の隙間から冷気が入り、台所ルートだけ凍結していました。ドライヤーでゆっくり温めて解氷、昼には復旧。交換不要で済み、お客様もほっと一安心でした。
原因トップ5とエラーコードの“現場的”見分け方
症状→仮説→安全対処の順で絞り込みます。リモコンのE○○表示は重要なヒント。無理は禁物、異臭や焦げ跡は即停止。
現場で多いのは着火不良・凍結・フィルター詰まり・換気不良・基板故障の5つ。作動音や表示、匂いで当たりをつけ、安全にできる一次対処の範囲を明確にします。
- 着火不良:「チチッ」という点火音がしない/E110等。
対処:ガスメーター復帰、主電源再投入。
注意:ガス臭・焦げ臭があるときは操作中止。 - 凍結:朝だけ水のまま、屋外配管が冷たく硬い。
対処:自然解氷、保温材の補修。
注意:熱湯・直火は劣化や破損の原因。 - フィルター詰まり:湯量が少ない・ぬるい。
対処:給水ストレーナ清掃。
注意:止水してから作業、パッキンに傷を付けない。 - 換気不良:屋内設置や風向きで燃焼不安定。
対処:給排気口の遮蔽物除去。
注意:不完全燃焼が疑われる場合は使用中止。 - 基板・センサー故障:再起動で一時回復→再発。
対処:点検・部品交換。
注意:年式10年以上は交換の方が合理的なことも。
E○○表示はメーカー・機種で意味が異なります。型式とエラー番号の控えがあると、現場手配が一気にスムーズになります。
安全情報・資格制度の全体像は、公的な情報源も併せてどうぞ:
【外部】一般財団法人 日本ガス機器検査協会(GSS関連) / 【外部】公益財団法人給水工事技術振興財団
小話:エラーの“消し忘れ”で遠回りに
点検前に主電源を切らず、履歴が残らないまま現場で再現できない—そんなケースが稀にあります。エラー番号のメモと主電源の再投入前の状況を教えていただけると、診断の精度がぐっと上がります。
給湯器 交換費用の内訳と相場の目安(“現場での見積もりの読み方”)
費用は「本体」+「標準工事」+「撤去・処分」+「部材・リモコン」+「安全点検」で構成。まずは“から価格”で型を決め、現場条件で増減します。
私(大塚)が現場でお伝えしているのは、「型でベース価格を決め、設置環境で微調整」という考え方です。以下は当社LP掲載の“から価格”(税込)の一例。ここに撤去・処分や部材追加、安全点検などを加えて最終合計が決まります。
※詳細の内訳数値は提供いただいた費用.csv準拠で最終反映します。ここではまず、LP掲載の代表的なベース金額を提示します。
型・機能 | 本体+リモコン(“から”) | 標準工事(目安) | 撤去・処分 | 部材(配管・金具) | 安全点検(試運転/ガス漏えい) |
---|---|---|---|---|---|
16号/追いだきなし(給湯専用) | 63,000円〜 | (費用.csv値を適用) | (費用.csv値を適用) | 現場条件により加算 | 標準で実施 |
20号/追いだきあり(オート) | 133,000円〜 | (費用.csv値を適用) | (費用.csv値を適用) | 現場条件により加算 | 標準で実施 |
24号/追いだきあり(オート) | 138,000円〜 | (費用.csv値を適用) | (費用.csv値を適用) | 現場条件により加算 | 標準で実施 |
24号/エコジョーズ(追いだき・オート) | 148,000円〜 | (費用.csv値を適用) | (費用.csv値を適用) | ドレン関連部材が必要な場合あり | 標準で実施 |
表示は税込。“から価格”は本体+リモコンの目安。標準工事費・撤去処分費・部材は費用.csvでの規定値を現場にて適用します。出張費の扱い・税区分は見積書に明記します。
合計の相場レンジは、上の“から”金額に標準工事・撤去・必要部材を足した合計で決まります。設置場所(屋外壁掛け/据置/浴槽隣接)、配管経路、ガス種、号数、追いだき有無で幅が出ます。費用.csvの中央値・四分位に基づく詳細レンジは、本番公開時に反映します。
- 季節変動:冬〜春は駆け込みで混みやすく、在庫状況で本体価格が動くことがあります。
- 環境差:高所・狭所・長尺配管は部材・工数が増えやすい項目です。
- 機能差:フルオート・暖房付き・エコジョーズは本体価格が上がる傾向。
“見積もりは内訳で比べる”のがコツ。同じ合計でも、撤去・処分や安全点検の扱いが曖昧だと、工事後の追加が発生しがちです。
関連ページ:
【交換工事の事例】現場条件と費用の関係を写真で解説 / 【当社の強み】即日対応・明朗会計の仕組み

作業の前半でガスの匂いや焦げ跡、配管の結露・滴下がないかも必ず確認します。安全確保→既設撤去→新設固定→配管接続→通水→ガス漏えい検査→試運転の順で、音(点火音・循環音)や温度の立ち上がりを体で確認します。

小話:据置から壁掛けにしてコストを抑えたケース
配管経路と基礎の状態を見直し、据置→壁掛けで部材量と工数を削減。安全基準を満たしたうえでベース価格に近づけることができました。型の選び方で費用はかなり変わります。
修理 or 交換の判断の目安(年式・頻度・供給・環境・ランニングコスト)
“直る・直せる”と“賢く替える”の境目は、年式と故障頻度、部品供給状況、設置環境、そして光熱費です。
現場では、次の5観点で判断します。迷ったら、型式と設置年、直近のエラー頻度をお知らせください。最短当日で点検・ご案内します。
- 年式(10年目安):設計標準使用期間を越えると、修理後も別部位が続くリスク。交換が合理的なことが多いです。
- エラー頻度:再起動で収まる短期トラブルか、季節で繰り返すか。周期性があれば根治策が必要。
- 部品供給:発売から年数が経つと、基板や熱交換器の供給が難しくなることがあります。
- 設置環境:海風・粉じん・高湿などは劣化が早い。保護や位置変更で延命できる場合も。
- 光熱費:エコジョーズなど高効率機は、交換でランニングコストを圧縮できることがあります。
工程の透明性と安全配慮(GSS点検まで)
工事はガス閉栓→既設撤去→新設固定→配管・電源→通水→ガス漏えい検査→試運転→リモコン学習の順。点検結果は写真つきでご説明し、注意点(換気経路・保温材・ドレン排水)も現場で共有します。点火時の「チチッ」という音や、排気の熱気なども一緒に確認いただきます。
小話:基板交換で延命、でも“次の一手”を先に描く
9年目の機種で基板交換を実施。復旧はしたものの、翌冬に別系統のエラーが発生。同型後継への交換を提案し、結果的にトータル費用と手間を最小化できました。修理でつなぐか交換か、季節前に決めておくと安心です。
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お急ぎの方はお電話が最短です。写真や型式が分かればフォームからでも即時手配できます。
以下のフォームからも24時間受付。担当が内容を確認し、最短当日でご連絡・ご訪問の段取りを行います。
よくある質問
不安をすぐ解消/よくある疑問にお答え
Q1. リモコンにE○○と表示されます。意味と、いま出来る安全な対処は?
要点(120〜160字):エラー番号は故障のヒントです。主電源の再投入・ガスメーター復帰・給排気の遮蔽確認を行い、ガス臭や焦げ臭がある場合は直ちに停止。番号と型式を控えてご連絡ください。
詳細:E○○の内容はメーカーや機種で変わります。まずは浴室・台所リモコンをすべてオフ→10秒待ち→オンで再起動。地震や圧力変動で遮断された可能性があればマイコンメーターを復帰します。屋内設置の場合は給排気口がカーテン・収納物で塞がれていないか確認してください。なお、ガス臭・焦げ臭・異音・黒い煤がある場合はただちに使用を中止し、換気のうえご連絡を。エラー番号・機種型式・設置年が分かると、現場手配と診断が迅速になります。
Q2. 冬の朝だけお湯がぬるい/出ないのは凍結ですか?解凍しても大丈夫?
要点(120〜160字):朝だけの不調は配管凍結の可能性が高いです。自然解氷やドライヤーの温風でゆっくり解凍(直火・熱湯は厳禁)。保温材の補修と風の当たりを見直すと再発防止になります。
詳細:屋外配管や給湯器底部がキンと冷たい、点火音がせず水のまま—この場合は凍結が疑われます。自然解氷を待つか、ドライヤーの温風で樹脂や金属を傷めないよう距離を保って温めます。バーナーや熱湯は割れ・漏水の原因。解けたら保温材の隙間や日陰・北面など風の通り道をチェックし、保温と風よけを強化しましょう。凍結で膨張破損していると微細な漏れが後から出ることもあるため、異音や滴下が続く場合は点検をご依頼ください。
Q3. 交換の適正時期はいつ?修理で延命するか、交換するかの目安は?
要点(120〜160字):目安は設置後10年前後。エラー頻度が増える、部品供給が難しい、設置環境が過酷、光熱費を下げたい—いずれかに当てはまれば交換検討を。季節前の計画が安心です。
詳細:設計標準使用期間はおおむね10年。8〜12年で基板・着火系・熱交換器のトラブルが増えます。修理でつなぐ場合も、別部位の再発リスクを考慮。メーカーの部品供給が終了していると、修理の選択肢が狭まります。海風・粉じん・高湿などの環境では劣化が早いため、保護や設置位置の見直しで延命できることも。ランニングコストを重視するなら高効率機(例:エコジョーズ)への交換が有利になるケースがあります。
Q4. 工事はどれくらいの時間?当日の流れと注意点が知りたいです。
要点(120〜160字):標準的な交換で約2〜3時間が目安。ガス閉栓→撤去→新設固定→配管・電源→通水→ガス漏えい検査→試運転→リモコン学習の順。作業スペース確保と停電・断水の可能性にご留意を。
詳細:到着後に現場確認と安全説明、メータでガスを閉栓して既設器を撤去。壁掛け/据置の固定後、給水・給湯・追いだき・ガス・電源を接続し、通水・気密確認。ガス漏えい検査と燃焼確認を行い、点火音(チチッ)や排気の熱、湯の立ち上がり温度を一緒にチェックします。最後にリモコン設定・学習、操作説明、写真つきの点検結果をご案内。浴室や周辺の一時的な荷物移動をお願いする場合があります。
Q5. 交換費用の相場と内訳は?見積りで注意するポイントはありますか。
要点(120〜160字):費用は「本体+リモコンのベース」+「標準工事」+「撤去・処分」+「部材」+「安全点検」で決まります。内訳が明確か、追加条件が具体か、税込・出張費の扱いが明記かを確認しましょう。
詳細:当社では費用.csvに基づく規定値を元に、現場条件で必要な部材・工数のみ加算します。フルオート・暖房付・エコジョーズは本体価格が上がる一方、光熱費メリットが見込める場合も。見積り比較の際は、同じ号数・機能で比較すること、撤去・処分・安全点検の扱い、ドレン配管や高所作業などの条件が事前に書かれているかをご確認ください。“合計だけで比べない”ことが、後悔しないコツです。
Q6. 保証やアフターは?万一のトラブル時の対応はどうなりますか。
要点(120〜160字):商品保証と工事保証を明記し、トラブル時は状況確認→一次復旧→恒久対応の順で対応。エラー番号・設置年・型式をご連絡いただくとスムーズです。点検・再発防止の提案まで行います。
詳細:保証はメーカー保証と当社工事保証の二層でお守りします。初期不良や早期再発が疑われる場合は、一次復旧を最優先とし、原因切り分けのための通水・燃焼・ガス漏えい検査を再実施。配管・固定・給排気など施工由来の可能性も含めて総点検します。季節性の要因(凍結・風・虫侵入)には予防策のご提案も。困ったら0120-300-454まで、エラー番号と型式をご準備のうえご連絡ください。
【本文文字数(タグ除く):8,200字】
