石狩市

石狩市の強風と豪雪に勝つ給湯器交換、その「安さ」の裏に潜むリスクをご存知ですか？

石狩市の皆様、はじめまして。この道27年、凍てつく冬の現場でモンキーレンチを握り続けてきました、現場責任者の「織田」と申します。

石狩市といえば、石狩湾から吹き付ける猛烈な海風と、視界を奪うほどの地吹雪。私たち設備屋にとって、これほど過酷で、かつ腕が試される地域はありません。札幌市内とは異なり、ここ石狩では「ただ交換すればいい」という生半可な工事は通用しません。強風による排気逆流、塩害による早期腐食、そしてわずかな隙間から侵入する冷気による凍結破裂。

近年、「ネットで最安値だったから」という理由で本州資本の格安業者に依頼し、たった2年で給湯器が錆びだらけになったり、真冬の夜中に配管が凍結して生活が麻痺してしまったという悲痛なご相談が急増しています。そのたびに現場に駆けつけ、無惨な施工跡を見るにつけ、私は怒りで手が震えます。

これからお話しするのは、綺麗事ばかりのメーカーカタログや、SEO対策で量産されたまとめサイトには決して書かれていない、「石狩市の冬を生き抜くための給湯器交換の真実」です。お客様の大切なお金と、ご家族の温かい生活を守るため、少し長くなりますが、どうか最後までお付き合いください。

【緊急提言】石狩特有の「凍結」トラブル、交換する前にここを確認してください

一般的なトラブル判断：エラーコードと経年劣化

給湯器の調子が悪くなった時、まず確認するのはリモコンのエラーコードです。一般的に「888（点検時期のお知らせ）」や「111（点火不良）」が出た場合、メーカーのマニュアルでは修理や交換が推奨されます。また、設置から10年以上経過している給湯器で、お湯の温度が安定しない、異音がするといった症状がある場合、熱交換器の摩耗や基盤の劣化が疑われるため、交換時期であると判断されるのがセオリーです。

特に冬場にお湯が出なくなった場合、多くの業者は「寿命ですね、交換しましょう」と提案します。これはビジネスとしては正解かもしれませんが、お客様の利益という観点では、必ずしも正解とは限りません。

【現場の真実】マイナス気温と強風の相乗効果！「凍結」は「故障」ではありません

現場に立ち続けてきた私から言わせてください。石狩市の冬、特にお湯が出なくなったという問い合わせの半数以上は、給湯器本体の故障ではなく、配管の「凍結」です。

石狩市は海沿いの地形で風が非常に強いため、気温がマイナス4度程度でも、体感温度や配管に当たる風の影響で、マイナス10度以下の環境と同じ冷却効果が働きます。これを「ウィンドチル効果」と呼びますが、この風の影響を考慮せずに設置された配管は、いとも簡単に凍りつきます。

ここで絶対に覚えておいていただきたいのが、「凍結でお湯が出ない時、慌てて給湯器を交換してはいけない」ということです。

先日も花川地区のお客様から「お湯が出ない、他社に見てもらったら『もう古いから交換しかない』と言われた」と泣きそうな声でお電話をいただきました。私が急行して確認すると、給水バルブ付近が凍結しているだけでした。業務用ヒーターで適切に解凍処置を行ったところ、何事もなかったかのようにお湯が出ました。その給湯器はまだ8年目。あと数年は十分に使える状態でした。あやうく20万円近くをドブに捨てるところだったのです。

メーカーや保証会社は、凍結を「故障」とは認めず、保証対象外とします。なぜなら、気温が上がれば自然に解けて直るからです。しかし、お客様は今すぐお湯を使いたい。そこに付け込んで「交換しかない」と迫る業者が後を絶ちません。

もしお湯が出なくなったら、まずは落ち着いてください。水道管が破裂して水漏れしていない限り、それは「待てば直る」可能性が高いのです。ドライヤーの温風を当てる、ぬるま湯をタオル越しにかける（熱湯は厳禁です！配管が割れます）などの処置を試みてください。

それでもダメな時、あるいは頻繁に凍結を繰り返す時は、保温工事のやり直しが必要です。私たちは、交換ありきの提案はしません。まずは「直せるか」「使えるか」を真剣に診断します。それが、地元で生きる職人のプライドだからです。

【機種選定の罠】石狩の「塩害」を甘く見ると、給湯器は3年で腐ります

一般的な選び方：省エネ性能と号数選び

給湯器を選ぶ際、多くの方が気にするのは「エコジョーズかどうか」と「号数（20号か24号か）」です。ガス代が高騰している現在、熱効率の良いエコジョーズを選ぶことは経済的に非常に合理的です。また、家族の人数に合わせて号数を選ぶのも基本中の基本。

カタログを見れば、「標準仕様」と「寒冷地仕様」があり、北海道なら当然「寒冷地仕様」を選べば安心だと思われています。多くのリフォーム業者や家電量販店のスタッフも、そのように説明し、カタログ通りの商品を注文します。

【現場の真実】「耐塩害仕様」の納期遅延問題と、私が実践する裏技

しかし、石狩市においては「寒冷地仕様」だけでは不十分です。絶対に無視できないのが「塩害」です。

厚田区や浜益区はもちろん、花川や樽川といった市街地エリアでも、強い海風に乗って塩分が運ばれてきます。標準塗装の給湯器を設置すると、驚くべきスピードで筐体が錆びていきます。過去には、設置からわずか3年で底板が錆び落ち、内部の配線がむき出しになってショートした事例を目撃しました。

「じゃあ、塩害対応の給湯器を注文すればいいじゃないか」と思われるでしょう。ここに最大の落とし穴があります。

メーカーの「耐塩害仕様」や「重耐塩害仕様」は、基本的に受注生産なのです。発注してから納品されるまで、平気で1ヶ月〜2ヶ月かかります。真冬に給湯器が壊れてお湯が出ないのに、2ヶ月も待てますか？待てませんよね。だからといって、標準仕様をそのままつけてしまえば、数年後にまた故障する。

ここで、現場を知り尽くした私の「裏技」を提案させていただきます。

まず、在庫のある「標準仕様」の給湯器を設置して、即日お湯を使えるようにします。これでお客様の生活は守られます。そして同時に、メーカーに「耐塩害仕様の外装カバー（側板や前板）」だけを発注するのです。

1ヶ月後、カバーが届いたら、中身（エンジン部分）はそのままで、外側の服だけを着せ替える工事を行います。これなら、待機期間ゼロで、かつ将来的な塩害対策も完璧に行えます。

さらに言えば、給湯器の下にある配管カバー。これも塩害塗装が必要です。多くの業者はここを見落としますが、配管カバーが錆びると、そこから錆移りして本体もやられます。私はここまでこだわります。

「カタログに載っている商品を売る」だけなら誰でもできます。しかし、石狩という地域特性と、メーカーの生産事情、そしてお客様の「今すぐお湯がほしい」というニーズ、すべてを解決する最適解を導き出すことこそが、プロの仕事だと信じています。

【施工品質の差】「安さ」を追求した結果、真冬の深夜に泣くことになる理由

一般的な業者選び：価格比較サイトと口コミの罠

「給湯器 交換 格安」で検索すると、たくさんの業者がヒットします。工事費込みで驚くような安さを提示しているところも多いでしょう。相見積もりを取って、一番安いところに頼む。消費者として当然の行動です。

口コミサイトを見ても、「安く済んでよかった」「対応が早かった」という星5つの評価が並んでいます。しかし、その口コミは「工事直後」に書かれたものがほとんどであることをご存知でしょうか。本当の評価は、工事から3年後、5年後の厳冬期にしか分かりません。

【現場の真実】見えない「保温工事」にこそ、職人の魂が宿る

私が27年間、絶対に譲れないこだわりがあります。それは「保温工事の厚みと密度」です。

格安業者がなぜ安いのか。それは部材費と手間を極限まで削っているからです。特に差が出るのが、配管に巻く保温材（断熱材）です。安い業者は、ホームセンターで売っている薄い保温材をサッと巻き、ビニールテープで粗く止めるだけ。ひどい場合、バルブのハンドル部分や、壁との接続部分の数センチが剥き出しになっていることさえあります。

東京や大阪ならそれでも問題ないでしょう。しかし、ここは石狩です。

強烈なブリザードは、そのわずか数ミリの隙間を見逃しません。冷気がピンポイントで配管を直撃し、そこから凍結が始まり、最悪の場合、配管が破裂して家の中が水浸しになります。

私の施工基準は全く異なります。

まず、使用する保温材は寒冷地専用の高密度・厚手のものを採用します。そして、配管の継ぎ目やバルブ周りは、保温材を二重、三重に重ねて整形します。まるで配管にダウンジャケットを着せるような感覚です。さらに、仕上げのキャンバステープは、下から上へと隙間なく、強く締め上げながら巻いていきます。こうすることで、雨水や雪解け水が保温材の内部に侵入し、それが凍って配管を圧迫するのを防ぐのです。

「そこまでやる必要があるのか？」と聞かれることもあります。しかし、真冬の深夜2時、吹雪の中で「水が止まらない！」と泣き叫ぶお客様の元へ修理に走った経験がある私には、これ以下の施工は恐ろしくてできません。

私たちは、工事が終わった後のお客様の生活を見ています。10年間、一度も凍結せず、安心して温かいお風呂に入っていただくこと。その当たり前の日常を守るために、見えない部分にこそ、最大のコストと情熱を注いでいます。

「断らない」というのも私の信条です。他社が「設置場所が狭すぎる」「配管が古すぎて触りたくない」と逃げ出した現場でも、私は諦めません。必ず解決策を見つけ出し、お湯が出るまで帰りません。それが、石狩で生きてきた職人の意地です。

お問い合わせから工事完了までの流れ

ご依頼から工事完了までは、迅速かつスムーズに進めさせていただきます。特にお急ぎの場合は、その旨をお伝えいただければ、最短即日での対応も調整いたします。

STEP 1：お問い合わせ・ヒアリング

まずはお電話、または下記フォームよりご連絡ください。「お湯が出ない」「異音がする」といった現在の状況と、お住まいの地域（石狩市○○区など）をお知らせください。LINEで給湯器の写真（品番シールや設置状況）を送っていただければ、より正確な概算見積もりが可能です。

STEP 2：現地調査・プランご提案

原則として現地調査に伺い、設置場所の寸法、配管の状態、搬入経路などを確認します。石狩特有の風向きなども考慮し、最適な機種と設置方法をご提案します。この時、塩害対策や凍結防止ヒーターの増設など、お客様の環境に合わせたオプションもご説明しますが、不要な押し売りは一切いたしません。

STEP 3：施工・試運転

ご契約いただけましたら、工事日程を決定し、施工に入ります。工事時間は通常3〜4時間程度です。既存機器の撤去、新規設置、ガス・水道の接続、そして徹底した保温工事を行います。最後にガス漏れ検査と試運転を行い、お客様と一緒にお湯が出ることを確認して完了です。

STEP 4：アフターフォロー

工事後、使い方が分からない場合や、万が一の不具合があった場合はすぐにご連絡ください。地域密着ならではのフットワークで駆けつけます。また、次の冬が来る前の点検などもお気軽にご相談ください。