
灯油ボイラー(石油給湯器)の交換や修理で、お困りではありませんか。急な故障でお湯が使えなくなると、日常生活に大きな支障が出ます。
この記事は、給湯器交換の専門家である「生活案内所」の大塚が執筆しています。業界25年の経験から、お客様が安心して機器を選べるようサポートいたします。

ノーリツの灯油ボイラーの値段は、業者によって数万円から、場合によっては10万円以上も変動することがあります。この価格差は、ボイラー本体の割引率だけでなく、見積書に潜む「追加工事費」や「諸経費」の扱いに起因する場合が少なくありません。適正価格を見抜くには、エコフィール、追い焚き(OTQ)、給湯専用(OQB)といった機種別の値段相場と、ぼったくりを回避するための業者の見極め方を知ることが不可欠です。本稿では、見積もりのウソを見抜き、適正価格で信頼できる業者を選ぶための具体的なステップを解説します。
機種別(エコフィール/追い焚き/給湯専用)ノーリツ灯油ボイラーの値段・費用相場
- ノーリツの灯油ボイラーの値段は、「給湯専用(OQB)」「追い焚き(OTQ)」「エコフィール(高効率)」の順に高くなるのが基本です。
- 総額(コミコミ値段)は、「本体価格」「標準工事費」「古いボイラーの撤去処分費」の合計で決まります。
- まずはご自宅のボイラーの「型番」を確認し、「追い焚き機能」の有無を把握することが、適正な相場比較の第一歩です。
機能別・相場価格一覧表(本体価格+標準工事費+処分費)。OQB(給湯専用) vs OTQ(追い焚き)の総額比較。
ノーリツの灯油ボイラーの値段は、「給湯専用(OQB)」か「追い焚き(OTQ)」か、さらに「エコフィール(高効率)」かによって大きく変動します。「給湯専用」は最もシンプルでお湯を作る機能のみ、「追い焚き」は浴槽のお湯を循環させて温め直す機能が加わります。「エコフィール」は排気熱を再利用して灯油の使用量を抑える高効率モデルです。
この価格差は、主に内部構造(熱交換器)の複雑さと機能(追い焚きポンプの有無)に起因します。以下は、標準的な工事費・処分費を含めた総額(コミコミ値段)の目安です。
- 給湯専用(OQBシリーズ): 130,000円 ~ 200,000円
- 追い焚きオート(OTQシリーズ): 180,000円 ~ 280,000円
- エコフィール(OQB-C / OTQ-C): 上記に +50,000円 ~ 100,000円
エコフィールは本体価格が高くなりますが、灯油の使用量を年間で約10%~15%削減できるため、ランニングコスト(灯油代)で初期費用を回収できる可能性があります。ただし、お湯の使用量が少ないご家庭では、シンプルなOQB(給湯専用)やOTQ(追い焚き)の方が、総額でのコストパフォーマンスが高くなる場合も多いです。ご自宅のボイラーがOQB(給湯専用)かOTQ(追い焚き)かを確認することが、値段比較の第一歩です。


今すぐ自宅の「型番」と「機能(追い焚き有無)」を確認する方法。家族構成別の最適機種シミュレーション。
適正な値段の見積もりを取るには、まず現在お使いのノーリツ製灯油ボイラーの「型番」を特定することが不可欠です。型番が分かれば、現在「追い焚き」機能を使っているか、「給湯専用」か、設置場所は「屋外」か「屋内」かといった、交換に必要な基本情報が全て判明します。
型番は、ボイラー本体の前面または側面に貼られている銀色のシール(銘板)に記載されています。「OTQ-4706SAY」や「OQB-3706Y」のように、アルファベットと数字で構成されています。
- OQB / OX で始まる: 給湯専用 モデル
- OTQ / OTX で始まる: 追い焚き(ふろ給湯) モデル
- 型番に「-C」が付く(例:OTQ-C4706SAY): エコフィール モデル
【家族構成別シミュレーション】
・1~2人家族(シャワーがメイン): 給湯専用(OQB)が最も経済的。値段も抑えられます。
・3~4人家族(毎日お湯張り・追い焚き): 追い焚きオート(OTQ)が必須。エコフィール(OTQ-C)も選択肢。
・5人以上・二世帯: 追い焚きオート(OTQ)で、号数(お湯の量)を上げるか、エコフィールでランニングコストを抑えるのが合理的です。
追い焚き機能が不要なご家庭が、高価なOTQモデルを設置する必要はありません。ご自身のライフスタイルと家族構成に合った機能を選ぶことが、無駄な出費を抑えるコツです。







お問い合わせ(24時間365日)
電話・フォームで即手配
なぜ見積もりで10万円も差がつく?追加費用が発生する「罠」 (「本体割引率」と「総額(コミコミ値段)」のカラクリ)
- ノーリツ灯油ボイラーの値段の差は、「本体割引率」の高さではなく、「標準工事」に含まれない「追加費用」の有無で決まります。
- 「リモコン代別途」「配管延長費」「古いボイラーの処分費」が、見積もり総額を引き上げる「罠」となりやすい代表的な項目です。
- 「標準工事」の範囲を業者に明確に定義させ、コミコミ値段(総額)で比較することが、高額請求を回避する唯一の方法です。
高額請求のカラクリ(例:リモコン代別途、配管延長費、基礎工事費)。「標準工事」に含まれる作業範囲の定義。
ノーリツの灯油ボイラー本体が「70% OFF」といった大幅割引を提示されても、最終的な値段が他社より高くなるケースは頻繁にあります。多くの消費者が「本体割引率」に目を奪われがちですが、業者間の値段差が10万円にも開く本当のカラクリは、「標準工事費」に含まれない「追加費用」にあります。
悪質な業者は、意図的に「標準工事」の範囲を狭く定義し、本体価格を安く見せかけ、工事当日に「追加費用」として高額請求する手口を使います。特に注意すべき「追加費用」の罠は、以下の項目です。
- リモコン代(台所・浴室): 見積もりに「本体」としか書かれていない場合、リモコン代(セットで2~3万円)が別途請求される。
- 配管延長費・修正費: 既存の配管(給水・給湯・追い焚き・灯油)がそのまま使えない場合、延長や修正の費用。
- 基礎工事費: ボイラーを設置するコンクリート基礎が割れていたり、安全基準(転倒防止)を満たしていなかったりする場合の補修・新設費用。
- 古いボイラーの処分費: 「撤去費」は含まれていても、「処分費」が別途になっている。
- 特殊設置・作業費: 屋内設置(FF/FE式)、狭所作業、凍結防止ヒーターの交換など。
優良な業者は、「標準工事」に「既存機撤去・処分、新規設置、配管接続、リモコン交換」までを含む「総額(コミコミ値段)」を提示します。「標準工事」に何が含まれ、何が含まれないのかを、必ず書面で定義させることが重要です。

見積もり時に「追加費用が発生するケース」を必ず確認する必須質問リスト(例:「古いボイラーの処分費は込みか?」)。
ぼったくりを回避する最も効果的な方法は、見積もり依頼時に、こちらから「追加費用が発生しうる項目」を全て質問することです。業者側が意図的に説明を省く「罠」を、先回りして潰すことが目的です。「現場の状況によります」と曖昧な返答をする業者は、後から高額請求する可能性が高いため、注意が必要です。
最低でも以下の「必須質問リスト」を使い、電話やメールで明確な回答(できれば書面)を得てください。
【追加費用を炙り出す 必須質問リスト】
- 「この見積もり値段(総額)に、古いボイラーの撤去費と処分費は含まれていますか?」
- 「リモコン代(台所・浴室の2つ)は、本体価格とは別ですか? コミコミですか?」
- 「既存の配管がそのまま使えない場合、配管延長費や修正費は別途かかりますか?」
- 「設置場所の基礎が割れていた場合、補修費用はいくらですか?」
- 「古い灯油タンクの底の不良灯油の処分も、費用内で対応してもらえますか?」
これらの質問に対し、「〇〇の場合は追加〇円です」と、条件と値段を明確に回答できる業者こそが、信頼できる業者の第一条件です。ノーリツの灯油ボイラーの値段は、この「見積もりの精度」で決まります。

失敗しない「業者選び」と「工事保証」の全知識
- ノーリツの灯油ボイラーの値段の安さだけで業者を選ぶと、無資格施工による安全基準(消防法)違反や、初期不良のリスクがあります。
- ノーリツ本体の「メーカー保証(1~2年)」と、業者が提供する「工事保証(配管接続など)」は別物です。
- 「石油機器技術管理士」などの資格保有、豊富な施工実績、そして「10年工事保証」などが、優良業者を見抜くチェックポイントとなります。
安全基準(例:消防法での離隔距離、有資格者施工)。メーカー保証(本体) vs 業者保証(工事)の違い。
ノーリツの灯油ボイラーの値段交渉において、安全性は絶対に妥協してはならない項目です。灯油(危険物)を扱うボイラーの設置には、消防法(または各自治体の火災予防条例)に基づく厳格な「安全基準」が定められています。例えば、ボイラー本体と建物の壁(特に窓や開口部)との「離隔距離」や、排気筒が正しく施工されているか、などです。
これらの工事を安全に行うには、専門知識と資格(例:液化石油ガス設備士、GSS(ガス機器設置スペシャリスト)、石油機器技術管理士)が必要です。値段の安さだけを追求する業者は、これらの安全基準や資格を無視して無資格者が施工し、火災や一酸化炭素中毒といった重大な事故を引き起こすリスクがあります。
また、保証内容の確認も必須です。保証には2種類あります。
- メーカー保証(ノーリツ):
製品本体(ボイラー)の自然故障に対する保証。通常1~2年。
- 業者保証(工事保証):
施工業者が独自に提供する保証。配管接続部からの水漏れや、設置ミスによる不具合(点火不良など)を保証するもの。期間は業者により様々(例:3年、5年、10年)。
どれだけ安い値段で設置しても、業者の「工事保証」が付いていなければ、設置直後の水漏れトラブルでも有償修理となります。「工事保証」の年数と範囲を明確に確認することが、長期的な安心(とコスト削減)につながります。

優良業者を見抜く「5つのチェックポイント」(資格の有無(石油機器技術管理士)、施工実績、保証内容)。
「値段が安い」だけで業者を選ぶと、無資格施工やずさんな工事により、数年後に重大なトラブルが発生するリスクがあります。ノーリツの灯油ボイラーは、適切な設置工事が行われて初めて、その性能と安全性を10年以上発揮できます。優良業者を見抜くには、値段以外の「定性的な基準」で総合的に判断する必要があります。
以下の「5つのチェックポイント」を活用し、相見積もりを取った業者を比較してください。
- 資格の有無:
Webサイトの会社概要などで「石油機器技術管理士」「液化石油ガス設備士」「給水装置工事主任技術者」などの国家資格・公的資格の保有者が在籍しているか。
- 施工実績(ノーリツ):
ノーリツの灯油ボイラーの交換実績(写真)が豊富に公開されているか。特に、ご自宅と似た設置状況の事例があるか。
- 保証内容(工事保証):
H3-3-1で解説した「工事保証」が何年付くのか、書面で提示されるか。
- 見積もりの明確さ:
H2-2-2の「必須質問リスト」に対し、曖昧な回答をせず、追加費用の条件と値段を明確に提示できるか。
- 対応のスピードと専門性:
電話やメールでの問い合わせに対し、専門用語を使いつつも分かりやすく説明してくれるか。型番を伝えただけで、おおよその状況を把握できるか。
これらのチェックポイントは、例えば札幌市中央区での石油ボイラー交換や仙台市青葉区での石油ボイラー交換のように、灯油ボイラーの需要が高い寒冷地でも同様に重要な基準です。値段が安いだけでなく、これらの5つのポイントを全て満たし、かつ適正な値段(総額)を提示する業者を選ぶことが、成功の鍵です。例えば、札幌市東区の石油ボイラー交換を検討する際も、必ず複数の業者をこの基準で比較してください。

「ノーリツ 灯油ボイラー 値段」のご参考に(施行例 5選)
1. ノーリツ製GT-2400SAWをご利用のお客様(ノーリツ・GT-C2452SAWX-2 BLへ交換)
ノーリツ製の従来型ガス給湯器GT-2400SAWから、後継機種であるエコジョーズタイプのGT-C2452SAWX-2 BLへ交換しました。古い機種からの交換もスムーズに対応いたします。


2. ノーリツ製GRQ-243SAをご利用のお客様(ノーリツ・GT-C2462SARX BLへ交換)
隣接設置型のノーリツ製GRQ-243SAを撤去し、新しく据置型のエコジョーズGT-C2462SARX BLへと交換を行いました。設置形態の変更にも対応しています。


3. ノーリツ製GT-2427SAWXをご利用のお客様(リンナイ・RUF-A2405SAWへ交換)
壁掛け型のノーリツ製GT-2427SAWXから、リンナイ製のRUF-A2405SAWへと交換しました。メーカーを越えた同等機能の機種へのご提案も可能です。


4. パーパス製SP206SZRをご利用のお客様(ノーリツ・GT-2050SAWX-2 BLへ交換)
パーパス製SP206SZRが故障したため、ノーリツ製のGT-2050SAWX-2 BLへ交換しました。他社メーカーからの交換も、適正な値段で迅速に対応いたします。


5. パロマ製 壁掛24号をご利用のお客様(パロマ・FH-E2421SAWLへ交換)
既存のパロマ製壁掛け24号機から、新しいパロマ製エコジョーズモデルFH-E2421SAWLに交換しました。ノーリツ以外のメーカーも幅広く取り扱っております。


ノーリツ灯油ボイラー交換の最適解:値段相場と業者の見極め方
ノーリツの灯油ボイラーを適正な値段で交換するための最適解は、「機種別の相場」を理解し、「総額(コミコミ値段)」で比較し、「安全な施工ができる優良業者」を見極めること、この3点に尽きます。
まず、ご自宅の型番(OQB/OTQ)と機能(給湯専用/追い焚き)を確認し、機種別の値段相場を把握します。その上で、最低3社から相見積もりを取得しますが、その際、「本体割引率」に騙されてはいけません。重要なのは「総額(コミコミ値段)」です。
本稿で紹介した「必須質問リスト」を活用し、見積書に潜む「追加費用の罠」(リモコン代、処分費、配管費など)を全て炙り出してください。「標準工事」の範囲を明確に定義させ、一切の追加費用が発生しないことを確認した上で、総額を比較します。
そして、値段以上に重要なのが「安全性」と「保証」です。ノーリツ(メーカー)の保証とは別に、業者が提供する「工事保証」が何年付くのか。施工担当者は「石油機器技術管理士」などの有資格者か。これらの「5つのチェックポイント」をクリアした業者こそが、10年後も安心して付き合える優良業者です。
ノーリツの灯油ボイラーの値段は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、表面的な安さに飛びつかず、安全な施工と長期的な保証、そして適正な総額(コミコミ値段)を提示する専門家を選ぶことが、最終的な満足度を決定づける最適解となります。

参考情報
- 【名古屋市東区】の給湯器交換に際して後悔をしないためのプロ知識を無料でまとめました。
- 名古屋市千種区の給湯器交換で絶対安心!冬場の故障を3分で救う最短復旧ルートはこの順番で動け
- 名古屋市緑区の給湯器交換「最安値&最速」を叶える裏技。お湯が出ない絶望は「この順番で動く」だけで即解決!
- 【ウソ?】なぜ札幌市白石区の石油ボイラー交換は費用が3倍も違う?ぼったくりを回避し「実質最安値」を3分で見抜く価格交渉術
- 【ウソ?】なぜ札幌市西区の石油ボイラー交換は費用が3倍も違う?ぼったくりを回避し「実質最安値」を3分で見抜く価格交渉術
- メーカーノーリツ
- メーカーリンナイ
- メーカーパロマ
- 一般財団法人 日本ガス機器検査協会 (GSS)
- 液化石油ガス設備士講習 (KHK)
- 経済産業省 (給湯省エネ事業)
ノーリツ灯油ボイラーの値段に関するよくあるご質問
- Q: ノーリツ灯油ボイラーの値段相場はいくらですか?(追い焚き/給湯専用)
- A: 標準工事費・処分費を含めた総額(コミコミ値段)の目安は、「給湯専用(OQB)」で13万円~20万円、「追い焚きオート(OTQ)」で18万円~28万円です。高効率の「エコフィール」は、それぞれに+5万円~10万円程度高くなります。
- Q: なぜ業者によって10万円も値段が違うのですか?
- A: 「本体割引率」だけでなく、「標準工事」に含まれる範囲が業者ごとに違うためです。安い見積もりは、リモコン代や古いボイラーの処分費が「追加費用」となっている(罠がある)可能性が高いため、総額での比較が必須です。
- Q: 見積もりで一番注意すべき「追加費用」は何ですか?
- A: 「リモコン代(台所・浴室)」「古いボイラーの撤去・処分費」「配管の延長・修正費」「コンクリート基礎の補修費」の4点です。これらが「標準工事」に含まれているか、別料金かを必ず確認してください。
- Q: メーカー保証(ノーリツ)と業者の「工事保証」の違いは?
- A: 「メーカー保証」はボイラー本体の故障に対する保証(通常1~2年)です。「工事保証」は業者が行う配管接続部からの水漏れなど、施工ミスに対する保証(例:10年)です。値段が安くても、この「工事保証」が充実していない業者は避けるべきです。
