【三浦郡葉山町】石油給湯器交換の「潮風対策」と「適正価格」の真実
葉山町の皆さん、こんにちは。生活案内所の「大塚」です。
葉山といえば、御用邸や美しい海岸線、そして山側の緑豊かな別荘地。住環境としては最高ですが、私たち設備屋からすると「給湯器にとっては過酷な戦場」でもあります。
なぜなら、葉山特有の「重塩害」と「冬場の山おろし（強風）」が、石油給湯器の寿命を容赦なく削り取るからです。「お湯が出ない」と電話をいただき、現場（特に森戸や一色、堀内エリア）に急行すると、設置からまだ7年程度なのにボロボロに錆びついた給湯器を目にすることが少なくありません。
ネットで検索すれば「激安・即日」を謳う業者は山ほど出てきますが、葉山の地域特性を無視した標準仕様の工事をされ、数年で後悔しているお客様を私は数え切れないほど見てきました。
この道25年、現場で泥水をすすってきた私が、葉山町で石油給湯器を交換する際に絶対に知っておくべき「現場の真実」を、忖度なしで書き記します。
【現場の真実1】葉山町で「標準仕様」は命取り？塩害と費用のカラクリ
一般的な「相場」とネット上の価格表示
まず、一般的な石油給湯器交換の相場についてお話しします。
三浦郡葉山町周辺で、3万キロや4万キロの直圧式石油給湯器（オートタイプ）を交換する場合、本体価格、工事費、処分費を含めた総額は、おおよそ15万円から25万円前後がボリュームゾーンと言われています。
最近のエコフィール（高効率型）であれば、そこに3万円〜5万円程度が上乗せされるイメージです。
インターネット上の広告では「工事費込み98,000円〜！」といった激安価格が踊っていますが、これはあくまで「給湯専用（追い焚きなし）」かつ「最低限の標準工事」の場合です。
多くのご家庭で使用されている「追い焚き機能付き」や「全自動（フルオート）」タイプであれば、部材費や配管の修正費用を含めると、どうしても20万円前後の出費は覚悟する必要があります。
特に葉山町のようなエリアでは、既存の機種が古く、配管の腐食が進んでいるケースが多いため、追加部材が必要になることも一般的とされています。これが、ネット上の「表面価格」と「実際の見積もり」に乖離が生まれる主な原因です。
【大塚の視点】葉山で「耐塩害塗装」をケチると3年で泣くことになる
さて、ここからが本題です。教科書通りの相場なんて、葉山の現場では役に立ちません。
私が葉山町、特に海岸線から2〜3キロ圏内（ほぼ全域ですね）のお客様に強く言いたいのは、「標準仕様の塗装で満足するな」ということです。
メーカー（ノーリツやコロナ）のカタログには、標準仕様のほかに「耐塩害仕様」「重耐塩害仕様」という特注対応が存在することをご存知でしょうか？
通常の給湯器は、屋外設置を前提としていますが、常に潮風が吹き付ける環境までは想定していません。葉山で、特に海が見える場所や、風の通り道にある家で「標準仕様」の給湯器をつけるとどうなるか。
私が実際に目撃した事例ですが、設置してわずか4年で、本体の底板（ベース）が錆びて穴が空き、そこから内部の基盤に潮風が入り込んでショート、修理不能になった現場がありました。
「激安業者」は、この「耐塩害仕様」の話をしません。なぜなら、納期がかかる（受注生産で1ヶ月待つこともある）うえに、仕入れ値が高くなり、見かけの安さで勝負できなくなるからです。
彼らは「標準でも10年持ちますよ」と適当なことを言って設置していきますが、錆びて壊れた頃には連絡がつかなくなっているのがオチです。
私のやり方は違います。葉山の現場であれば、まず海からの距離と風向きを確認します。
そして、多少納期がかかっても「耐重塩害塗装」をお勧めするか、あるいは設置場所を海と反対側に移設する提案、あるいはステンレス外装のモデルを提案します。
塗装費用で1万〜2万円高くなったとしても、寿命が5年延びれば、トータルコストでは圧倒的に安くなるからです。
目先の1万円をケチって、5年後に20万円の再工事になるのと、最初に適正な投資をして12年安心して使うのと、どちらが「本当の安さ」か。現場を知る人間なら答えは明白です。
以下に、私が自信を持って提供できる適正価格のリストを公開します。安売りはしませんが、手抜きもしない「正直な価格」です。
【現場の真実2】別荘地・狭小地特有の「罠」と業者選びの落とし穴
一般論としての「機種選定」と「能力」
石油給湯器を選ぶ際、一般的に重視されるのは「給湯能力」です。
4人家族であれば「4万キロ（直圧式）」、2人暮らしやシャワーの使用頻度が低い場合は「3万キロ」が目安とされています。
また、お風呂のお湯はり機能として「オート（自動湯張り・保温）」か「フルオート（自動湯張り・保温・足し湯・配管洗浄）」を選ぶのがセオリーです。
業者選びにおいては、「施工実績が豊富か」「保証がついているか」といった点がチェックポイントとして挙げられます。
最近ではGoogleマップの口コミなどを参考にする方も増えていますが、基本的には「希望の機種を、安く、早くつけてくれる業者」を探すのが一般的な消費者の行動パターンでしょう。
【大塚の視点】葉山の細い坂道と「凍結破裂」を知らない業者は呼ぶな
葉山町での給湯器交換において、カタログスペックの話しかしない業者は「モグリ」だと思ってください。
私が葉山で最も神経を使うのは、機種の選定以前に「搬入経路」と「別荘特有の使用環境」です。
まず、葉山の山側や海沿いの路地は、驚くほど狭い場所が多いです。
ネットの大手業者は、コールセンターで受付だけして、下請けの職人を派遣します。しかし、現場に来た職人の車が大きすぎて家の前まで入れず、「車両が入らないので工事できません」と当日キャンセルされるトラブルが後を絶ちません。
あるいは、無理やり遠くに停めて、長い階段を手運びした挙句、追加料金として数万円を請求されるケースもあります。
私は、Googleストリートビューで確認できないような路地の場合、必ず軽トラや機動力のある車両を手配し、必要であれば事前に現地調査に行きます。それが「プロの段取り」です。
そして、もう一つ深刻なのが「別荘利用の凍結事故」です。
葉山に別荘をお持ちの方で、「冬場はほとんど行かない」という場合、給湯器の電源を抜いてブレーカーを落として帰ってしまう方がいます。これは自殺行為です。
最近の給湯器には凍結予防ヒーターが入っていますが、電気を切れば作動しません。葉山は温暖だと思われがちですが、山側の冬の夜間、特に北風が当たる場所は氷点下になります。
私の経験では、冬の間に配管内の水が凍って膨張し、内部の銅管がズタズタに裂けて水漏れしている現場を毎年何件も見ます。
私は、別荘利用のお客様には、必ず「水抜きバルブ」の位置を分かりやすくマーキングし、冬場に長期間空ける際の水抜きのやり方を、小学生でもわかるように現地でレクチャーします。
また、露出している配管には、標準よりも厚手の保温材（20mm厚など）を巻き、キャンバステープで二重に巻いて潮風と冷気から守ります。
ここまでやって初めて「工事完了」なんです。ただ付け替えて「はい、お湯出ましたね」で帰る業者は、葉山の冬の怖さを知らない素人です。
もし、あなたが葉山町で「本当に安心して任せられる」業者を探しているなら、まずは一度相談してください。
電話口で住所を聞いた瞬間に、「あそこの坂道ですね、軽で行きますね」と即答できるのが私です。
【現場の真実3】「石油タンク」を見ない業者に工事させるな
一般論としての「エコフィール」と「省エネ」
石油給湯器の交換において、近年注目されているのが高効率型給湯器「エコフィール」です。
従来捨てていた排熱を再利用することで、熱効率を約95%まで高め、灯油の使用量を年間で約10%〜15%削減できるとされています。
初期費用は数万円高くなりますが、灯油価格が高騰している昨今、3〜4年で元が取れる計算になるため、多くのサイトで導入が推奨されています。
環境への配慮（CO2削減）という観点からも、メーカー各社はエコフィールの普及に力を入れており、補助金の対象になることもあります。
基本的には「長く使うならエコフィールがお得」というのが、業界の共通認識です。
【大塚の視点】新品の機械を殺す「タンクの水」と私の施工美学
エコフィールがいいのは分かります。しかし、現場を知る私からすれば、もっと重要なことがあります。
それは「送油管」と「ホームタンク（灯油タンク）」のメンテナンスです。
葉山のお客様の家でよく見るのが、20年以上前に設置された錆びだらけの鉄製ホームタンクです。
長年の温度変化で、タンク内部には「結露水」が溜まります。水は灯油より重いので、タンクの底にヘドロのように溜まっているんです。
新しい給湯器に交換した際、この「水混じりの灯油」が新しい機械に流れ込むとどうなるか。
高性能なエコフィールほど、部品は繊細です。燃焼ポンプが一発で固着し、エラーコード「111（点火不良）」や「888（点検時期）」が出るどころか、最悪の場合は全損します。
「格安業者」は、面倒くさいのでタンクの中身なんて確認しません。古い配管をそのまま新しい給湯器に繋いで終わりです。
私は絶対にそれを許しません。交換工事の際、必ずホームタンクの水抜きコックを開けて、底に溜まった水やサビ（スラッジ）を排出します。
送油管のフィルター（ストレーナー）も必ず分解掃除します。もしタンクの腐食が酷ければ、給湯器だけでなくタンクの交換も強く勧めます。「売りつけたい」からじゃありません。「せっかくの新品を壊してほしくない」からです。
また、エコフィールからは「ドレン排水（酸性の水）」が出ます。この排水処理を適当に垂れ流しにする業者がいますが、コンクリートを腐食させたり、ご近所トラブルの原因になります。
私は、葉山の土壌や排水経路に合わせて、必ず浸透マスを設置するか、汚水配管に適切に接続する工事を行います。
見えない部分にこそ、職人の魂は宿ります。配管の保温材を巻くテープの美しさ、配管の水平垂直。施工後の写真を見てください。これが「大塚の仕事」です。
葉山町での給湯器交換・工事の流れ
私へのご依頼はシンプルです。お電話かフォームからご連絡ください。
特に「お湯が出なくて困っている」という緊急の場合は、お電話（0120-123-099）が最速です。
葉山町内であれば、最短30分で駆けつけ、まずは応急処置ができるか、在庫を持って即工事が可能かを判断します。
- お問い合わせ：現状の給湯器の型番（本体シールに記載）をお伝えいただければ、その場で概算見積もりが可能です。
- 現地調査（無料）：搬入経路、塩害の状況、タンクの状態を大塚が直接確認します。
- 本見積もり・工事日決定：追加費用が発生しない「確定見積もり」をご提示します。
- 施工・試運転：丁寧かつ迅速に交換工事を行います。ガス漏れ・油漏れ検査、ドレン処理も完璧に行います。
- お支払い・保証書発行：工事完了後、操作説明を行い、問題なければお支払いです。安心の工事保証書を発行します。
お問い合わせ（24時間365日）
電話・フォームで即手配
よくあるご質問（FAQ）
- Q. 葉山町の海沿いなのですが、塩害対策モデルは必須ですか？
- A. 現場を拝見して判断しますが、基本的には必須とお考えください。初期費用は若干上がりますが、標準モデルを設置して数年で腐食による故障が発生するリスクを考えると、耐重塩害仕様の方が長期的にはコストパフォーマンスが良いです。設置場所を壁の裏側に移設するなどの工夫で標準機を使える場合もありますので、まずはご相談ください。
- Q. お湯が出なくて困っています。今日中に交換できますか？
- A. はい、在庫がある機種であれば葉山町内は即日対応可能です。特に冬場は主要機種（壁掛け・据置のオートタイプ）を常に車載して巡回しております。万が一、特殊な機種で在庫がない場合でも、代替機による仮設給湯でお湯だけは使えるようにする応急処置（レンタル給湯器）も行っていますので、ご安心ください。
- Q. 古い石油タンクも一緒に交換してほしいのですが可能ですか？
- A. もちろんです。むしろ推奨しています。20年以上経過したタンクは内部サビや脚の腐食が進んでいることが多く、地震での倒壊や油漏れのリスクがあります。給湯器とセットで交換いただく場合、工賃の割引も可能です。ステンレス製のタンクへの交換をお勧めしています。
