【札幌版】エコジョーズ交換費用の相場と失敗しないための重要ポイント
はじめまして。給湯器交換の現場一筋25年、「生活案内所」の大塚と申します。
札幌の冬は、給湯器にとって日本で最も過酷な環境の一つと言っても過言ではありません。特に近年主流となっている「エコジョーズ」への交換をご検討中の方から、「普通の給湯器と比べて工事費が高くなるの？」「ドレン排水の凍結対策って本当に必要なの？」「ネットで見かける格安業者は札幌の冬に対応できるの？」といった切実なご相談を毎日のように頂きます。
正直に申し上げますと、札幌エリアでのエコジョーズ交換は、本州などの温暖な地域とは「常識」が全く異なります。単にカタログ価格を見て安い業者に飛びつくと、ひと冬越しただけで配管が破裂したり、ドレン水が凍結してエラー停止したりといったトラブルに直面することになります。
このページでは、私が長年札幌の現場で見てきた「失敗事例」や「業者による見積もりの違い」を包み隠さずお話しします。インターネット上の一般的な情報ではなく、現場の人間だからこそ知っている「札幌で損をしないためのエコジョーズ交換の真実」をお伝えしますので、ぜひ最後まで目を通してください。
【札幌の費用相場】エコジョーズ交換の適正価格と「寒冷地特有」の追加費用
一般的に言われるエコジョーズの交換費用相場
まず、一般的にインターネット上で検索して出てくるエコジョーズの交換費用について整理しておきましょう。
エコジョーズは従来型（非エコジョーズ）の給湯器と比較して、本体価格が少し高めに設定されています。しかし、ガス使用量を約10〜15%削減できるため、ランニングコストで元が取れるというのが最大のメリットです。
一般的な相場としては、以下の要素で構成されます。
- 本体価格：定価の50%〜80%OFF程度で販売されることが多いです。
- 標準工事費：既存機器の撤去、新規設置、ガス・水道・電気の接続、試運転を含みます。おおよそ3万〜5万円程度が相場と言われています。
- リモコン代：台所と浴室の2台セットが含まれる場合と、別売りの場合があります。
これらを合計して、壁掛け型の20号・24号オートタイプであれば、総額で15万円〜25万円程度が「全国的な平均相場」として提示されることが多いでしょう。しかし、これはあくまで「標準的な工事」かつ「温暖地」を想定した概算に過ぎません。
【現場の真実】札幌では「ドレン排水処理」と「凍結防止」で見積もりが変わる
さて、ここからが本題です。私が札幌の現場でお客様に見積もりを提示すると、「ネットで見た最安値より高いじゃないか」と驚かれることが稀にあります。しかし、その中身を説明すると、皆様ご納得され、むしろ「そこまで考えていなかった、危ないところだった」と感謝してくださいます。
札幌でエコジョーズを導入する際、絶対に無視できないのが「ドレン排水の凍結対策」です。
エコジョーズは仕組み上、運転中にポタポタと酸性の水（ドレン水）が発生します。これを下水に流すための配管工事が必須なのですが、札幌の氷点下の環境で、この配管を安易に屋外に垂れ流したり、保温もせずに露出配管したりすればどうなるでしょうか？
答えは簡単です。排出された水が管の中で凍りつき、氷の栓となって出口を塞ぎます。
出口を塞がれたドレン水は逆流し、給湯器本体内部で溢れ、基盤をショートさせたり、エラーコード（290など）を出して緊急停止させたりします。真冬の夜にお湯が出なくなる、これこそが札幌のエコジョーズ設置で最も恐ろしいトラブルです。
私たちが札幌で施工する場合、以下の点を徹底するため、どうしても「激安店」とは費用構造が異なります。
- ドレンヒーターの設置：ドレン配管には必ず専用のヒーターを巻き、凍結を防ぎます。これだけで部材費と電源工事の手間が変わります。
- 屋内立ち上げ配管：可能な限り屋外露出を避け、断熱された屋内を通すルートを確保します。壁の穴あけ直しが必要になることもあります。
- 不凍液の充填や循環金具の確認：追い焚き配管の凍結防止も、寒冷地仕様の基準で厳しくチェックします。
「工事費込み〇万円！」と謳う業者の中には、この寒冷地特有の処理を「別途追加オプション」として当日高額請求してきたり、最悪の場合は知識がなく「標準工事」としてヒーター無しの配管をして帰ってしまう業者が存在します。
見積もりを見る際は、総額だけでなく「寒冷地処理（ドレン凍結対策）が含まれているか」を必ず確認してください。それが、結果的に長く安く使うための秘訣です。
【札幌での選び方】機種選定のポイントと業者選びの落とし穴
号数や機能（オート・フルオート）の基本的な選び方
給湯器を選ぶ際の基本スペックについても触れておきましょう。
まずは「号数」です。これは「水温+25℃のお湯を1分間にどれだけ出せるか」という能力を示します。
- 16号：単身世帯向け。シャワーとキッチンの同時使用は少し水圧が落ちる可能性があります。
- 20号：2〜3人家族向け。シャワーを浴びながらキッチンで洗い物をしてもストレスが少ないレベルです。
- 24号：4人以上の家族向け。冬場の冷たい水からでもパワフルにお湯を作れます。
札幌のような寒冷地では、元の水温が極端に低くなるため、計算上の能力よりも余裕を持った号数（20号以上）を選ぶのが一般的です。
次に「オート」と「フルオート」の違いです。
オートタイプは、お湯はり、追い焚き、保温までを自動で行います。フルオートタイプはそれに加えて、「自動足し湯」や「配管自動洗浄」機能がついています。特に配管洗浄は、浴槽の栓を抜いた時に新しいお湯で配管内を流してくれるため、清潔を保ちたい方には人気です。
【現場の真実】札幌の戸建て・マンションで絶対に見落としてはいけない「設置形態」
カタログスペック以上に重要なのが、ご自宅の「設置環境」に適合するかどうかです。私が現場調査に行って「これではネットで買った商品は付きませんね」とお伝えせざるを得ないケースが後を絶ちません。
特に札幌で注意が必要なのが、「FF式」と「FE式」、そしてマンションの「PS設置」です。
本州では屋外壁掛けが主流ですが、札幌では屋内に設置するタイプも多く見られます。
- FF式（強制給排気）：燃焼用の空気を外から取り入れ、排気も外へ出します。現在の屋内設置の主流です。
- FE式（強制排気）：空気は室内から取り、排気だけ外へ出します。古い住宅に見られますが、現在は安全基準上、FF式への交換を強く推奨、あるいは義務付けられるケースがあります。
また、マンションのパイプシャフト（玄関横の鉄扉の中）に設置されている場合、排気の方向やサイズが厳密に決まっています。「前方排気」「後方排気」「上方排気」など、外見だけでは判断が難しい特殊なアダプターが必要なことも多々あります。
さらに、エコジョーズへの交換特有の問題として、「マンションの管理規約や構造上、ドレン排水工事ができない」というケースがあります。
ドレン排水を流す場所（汚水枡や雨水管など）が近くにない、あるいは共用廊下に配管を這わせることが禁止されている場合、通常のエコジョーズは設置できません。その場合は、ドレン水を内部で処理する特殊なタイプ（三方弁方式など）を選ぶか、あえて従来型の給湯器を選ぶという「プロの判断」が必要になります。
「エコジョーズの方がガス代が安いから」という理由だけで、設置可否の判断もしないまま契約を進める業者には注意してください。工事当日になって「やっぱり付きません」「追加工事で5万円かかります」と言われるのがオチです。
私たち生活案内所では、必ず事前に現場の写真や状況を詳しくヒアリングし、札幌の住宅事情に適合した部材を選定した上で、確定金額をご提示しています。
【札幌での信頼性】「安かろう悪かろう」を避けるための生活案内所の施工基準
失敗しない業者選びのチェックポイント
業者選びで失敗しないためには、いくつかの客観的な指標があります。
まず「資格」です。ガス機器の設置には、GSS（ガス機器設置スペシャリスト）や、液化石油ガス設備士（プロパンの場合）、簡易内管施工士などの資格が必要です。無資格での工事は法律違反であるだけでなく、ガス漏れや一酸化炭素中毒といった命に関わる事故に直結します。
次に「施工事例の有無」です。ホームページ等で、実際の施工写真を公開しているか確認してください。特に札幌の場合は、配管の保温材が隙間なく巻かれているか、ドレン配管の処理が綺麗に行われているかなど、写真を見れば業者の技術レベルがある程度わかります。
【現場の真実】見えない部分にこそ魂を込める、大塚の施工哲学
私が現場のスタッフに口酸っぱく指導していることがあります。それは「見えない部分こそ、一番丁寧にやれ」ということです。
例えば、配管の保温工事。
いい加減な業者は、見える部分だけ保温材を巻き、壁の裏側や給湯器の下側の見えにくい部分は、配管がむき出しのまま放置することがあります。札幌の氷点下10度を下回る夜、真っ先に凍結するのはそういった「手抜きの隙間」からです。
私たちは、保温材の継ぎ目には必ずキャンバステープを二重に巻き、外気が入り込む隙間を一切作りません。壁貫通部分のコーキング（防水処理）も、経年劣化で割れないよう、厚みを持たせて丁寧に充填します。
また、古い給湯器を撤去した後の「配管の洗浄」も徹底しています。
古い配管の中には、長年の錆や汚れが溜まっています。これをそのまま新しい最新鋭のエコジョーズに接続すると、細かくなった錆がフィルターを詰まらせ、設置直後からお湯の出が悪くなることがあります。私たちは手間を惜しまず、接続前に配管内のフラッシング（洗浄）を行い、万全の状態でお引き渡しします。
「誰が工事に来るかわからない」大手仲介サイトとは異なり、生活案内所では、私大塚の基準をクリアし、厳しい研修を受けた自社スタッフや専属の職人のみが伺います。札幌のお客様の生活を守るため、品質には一切の妥協を許しません。
給湯器交換工事の流れ（お問い合わせから設置完了まで）
生活案内所にご依頼いただいた場合の、標準的な流れをご紹介します。お急ぎの場合は、お電話口でその旨をお伝えいただければ、最短即日での手配も可能です。
- STEP 1：お問い合わせ・無料お見積り
- まずはお電話（0120-123-099）または下記のお問い合わせフォームよりご連絡ください。現在お使いの給湯器の型番（本体のシールに記載）をお知らせいただけると、スムーズに概算費用をお伝えできます。「お湯が出なくて困っている」という場合は、優先的にスケジュールを調整いたします。
- STEP 2：現地調査・確定お見積りの提示
- 必要に応じて現地調査に伺います。設置場所の状況、搬入経路、ガスの種類、配管の状態などを確認し、追加費用が発生しない「確定お見積り」をご提示します。この金額にご納得いただいてからの契約となりますので、後から不当な追加請求をすることは一切ありません。
- STEP 3：工事日程の調整・施工
- 在庫がある場合は、最短即日〜翌日の工事も可能です。工事時間は機種や設置状況によりますが、通常3〜4時間程度で完了します。工事中は、ガスや水道を一時的に止めさせていただく時間がございます。
- STEP 4：試運転・操作説明・お支払い
- 設置完了後、お客様立ち会いのもと試運転を行い、お湯が出ることを確認します。新しいリモコンの使い方や、凍結防止の水抜きの方法なども丁寧にご説明します。全てご納得いただいた上で、工事完了となります。
お問い合わせ（24時間365日）
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よくあるご質問（FAQ）
- Q. 札幌市内の対応エリアを教えてください。
- A. 札幌市内全区（中央区、北区、東区、白石区、豊平区、南区、西区、厚別区、手稲区、清田区）はもちろん、石狩市、北広島市、江別市などの近郊エリアも迅速に対応しております。エリア外でも対応可能な場合がございますので、まずはお気軽にご相談ください。
- Q. 冬場に給湯器が故障してしまいました。即日の交換は可能ですか？
- A. はい、可能な限り即日対応いたします。特に冬場の故障は命に関わるライフラインの問題ですので、優先的にスケジュールを調整します。在庫状況にもよりますが、主力機種は常時在庫を確保するよう努めております。万が一在庫がない場合でも、代替機の仮設置などで一時的にお湯を使えるようにする応急処置も提案可能です。
- Q. エコジョーズにすると、本当にガス代は安くなりますか？
- A. 一般的なご家庭（3〜4人家族）であれば、年間で約1〜2万円程度のガス代節約が期待できます。従来捨てていた排気熱を再利用するため、熱効率が約80%から95%に向上するためです。ただし、設置費用が従来型より若干高くなるため、使用頻度が極端に少ない単身世帯などの場合は、トータルコストでメリットが出にくい場合もあります。お客様のライフスタイルに合わせて、最適な機種を正直にご提案します。
- Q. 工事費込みの見積もりから追加料金が発生することはありますか？
- A. 確定お見積り提示後の追加請求は一切ありません。ただし、お電話での概算見積もりの段階では見えなかった「配管の腐食」や「追加部材の必要性」が現地調査で判明することはあります。その場合は、必ず工事前にご説明し、ご納得いただいた金額で工事を行います。工事が終わってから高額請求をするようなことは絶対にありませんのでご安心ください。
- Q. 北ガス（都市ガス）とプロパンガス、どちらの給湯器も対応していますか？
- A. はい、都市ガス（12A・13A）用、プロパンガス（LPG）用、どちらの給湯器交換も対応可能です。また、灯油ボイラーからの交換や、電気温水器からの交換なども実績がございます。それぞれの燃料特性やランニングコストの違いも含めてアドバイスさせていただきます。
