【淡路市の給湯器交換】潮風が運ぶ「塩害」の恐怖と、島特有のLPガス事情に挑む
こんにちは、給湯器交換の現場一筋25年、大塚です。兵庫県淡路市にお住まいの皆様、毎日の暮らし、特に海沿いの強烈な潮風や、山間部での冷え込みの中での生活、本当にお疲れ様です。淡路市といえば、明石海峡大橋を渡ってすぐの玄関口であり、観光地としても素晴らしい場所ですが、私たち設備屋の目線で見ると、ここは「給湯器にとって極めて過酷な環境」でもあります。
その最大の敵は「塩」です。大阪湾と瀬戸内海に挟まれたこの島では、海からの潮風が容赦なく給湯器を襲います。現場に行くと、設置からわずか数年で筐体が錆びつき、底が抜けて配線がぶら下がっているような惨状を何度も目にしてきました。さらに、淡路島は都市ガスエリアが限られており、多くのご家庭がプロパンガス（LPガス）を使用されています。ガス単価が高い地域だからこそ、機器選びを間違えると、ランニングコストで大損をしてしまうのです。
「お湯が出ない」というSOSを受けて橋を渡り、現場に急行すると、そこには「島内の業者に連絡したが、在庫がないと言われた」「塩害仕様は2ヶ月待ちだと言われて絶望している」というお客様が待っています。私はそんな時、マニュアル通りの対応はしません。現場の知恵と、泥臭い工夫で、どうにかしてその日のうちにお湯が出るようにする。それが私の仕事です。
このページでは、淡路市特有の「塩害」との戦い方、そしてLPガス地域での賢い機種選定について、ネット上のきれいごとではない、現場の真実を包み隠さずお話しします。10年に一度の買い物で、数十万円をドブに捨てないために、少し長くなりますが、ぜひ最後までお付き合いください。
「耐塩害仕様」は納期待ちの罠？海沿いの淡路市で「今夜お湯を使う」ための現実解
【一般論】海沿いならメーカー純正の「耐塩害仕様」を選ぶのが常識
インターネットで「海沿い 給湯器」と検索したり、大手リフォーム会社のカタログを見たりすると、必ずと言っていいほど「塩害地域では、メーカー純正の『耐塩害仕様』の給湯器を選びましょう」と書かれています。これは、給湯器の外装塗装を強化し、内部の電子基板などをコーティングすることで、潮風による錆や腐食を防ぐ特別仕様の製品です。メーカーも推奨しており、これを設置することで通常よりも寿命が延び、故障のリスクが減るとされています。「少し高くても、長く使うためには耐塩害仕様が安心です」というのが、一般的な営業マンのセールストークであり、教科書通りの正解とされています。
【現場の真実】発注して3ヶ月待てますか？壊れてからでは遅い「受注生産」の現実
しかし、現場を這いずり回ってきた私から言わせれば、この「耐塩害仕様を選べば安心」というアドバイスは、緊急時には全く役に立たない「机上の空論」になることが多々あります。なぜなら、メーカー純正の耐塩害仕様給湯器は、基本的に「受注生産品」だからです。注文してから工場で作るため、納期が通常で1ヶ月、繁忙期や半導体不足の影響がある時期には2〜3ヶ月かかることもザラにあります。
想像してみてください。真冬の淡路市で、ある日突然給湯器が壊れてお湯が出なくなったとします。寒さに震えながら業者に電話をし、「海沿いだから耐塩害仕様がいいですね」と言われ、「じゃあそれでお願いします」と頼んだら、「納期は来年の2月です」と言われるのです。お風呂に入れない生活を数ヶ月も続けられますか？絶対に無理です。これが、壊れてから交換する場合の最大の落とし穴です。教科書通りの提案をする業者は、この「お客様の生活が破綻する期間」への想像力が欠如していると言わざるを得ません。
私が淡路市の現場で提案するのは、もっと現実的で、ある意味で泥臭い解決策です。まず、何よりも優先すべきは「今日、お湯が出るようにすること」です。そのために、私は以下の2つのアプローチを用意しています。
一つ目は、「標準仕様の給湯器在庫を即日設置し、現場で防錆処理を施す」という方法です。在庫のある標準機ならすぐに工事ができます。その上で、私のチームは給湯器の外装や配管接続部に、自動車や船舶にも使われる強力な防錆ワックスやクリア塗装を現場で施します。もちろん、メーカー純正の工場焼き付け塗装には敵わない部分もありますが、これで塩害の進行を大幅に遅らせることができます。そして、錆びやすい配管カバーなどは、ステンレス製の部材に変更したり、マグネット式の遮蔽板を設置して潮風を直接当てないように工夫したりします。「耐塩害仕様を待つ間の数ヶ月の銭湯代と精神的ストレス」を考えれば、標準機を適切な防錆処置で設置し、数年早く寿命が来たとしても、トータルの満足度は高いはずです。
二つ目は、「どうしても耐塩害仕様が良い」というお客様向けに、「納品までの間、レンタル給湯器を設置する」という対応です。私たちは、仮設用の給湯器を常にストックしています。これを一時的に取り付け、お湯を使える状態にした上で、メーカーに耐塩害仕様を発注します。これなら、待ち期間中も不自由なく生活できます。しかし、多くの業者はこの「二度手間」を嫌がります。設置と撤去で2回工事が必要になり、利益率が下がるからです。ですが、私はやります。なぜなら、お客様がお風呂に入れないことの方が、私にとっては耐え難い苦痛だからです。淡路の冬、冷たい風が吹き荒れる中で、お湯が出ない恐怖を知っているからです。
淡路市の、特に東浦や西浦の海岸沿いの家では、室外機の裏側が錆びてボロボロになっているのをよく見かけます。あれは「見えないからいいや」と放置された結果です。私たちは設置時に、壁と給湯器の隙間にも防錆スプレーを吹き込みます。ここまでやって初めて、淡路市でのプロの仕事と言えるのです。
プロパンガス（LPガス）高騰の淡路市。「エコジョーズ」は本当に元が取れるのか？
【一般論】ガス代が高い地域こそ「エコジョーズ」が絶対にお得
淡路市は一部で都市ガスも通っていますが、まだまだ多くの地域でプロパンガス（LPガス）が使われています。プロパンガスは都市ガスに比べて単価が高いため、ガス代の節約は切実な悩みです。そこで、多くの業者は「熱効率の良いエコジョーズ（高効率給湯器）に交換しましょう」と強く勧めます。エコジョーズは排熱を再利用することでガス消費量を約10〜15%削減できるため、「初期費用が少し高くても、毎月のガス代が安くなるので、数年で元が取れます」というのが決まり文句です。国や自治体の補助金対象になることもあり、今や「給湯器交換＝エコジョーズ」というのが業界の常識となっています。
【現場の真実】高齢者二人暮らしで「元を取る」のは15年後？無駄を削ぐ勇気を持て
しかし、この「エコジョーズ一択」という風潮に、私はあえて異を唱えます。確かに、育ち盛りのお子さんが3人もいて、毎日朝晩シャワーを浴び、追い焚きもガンガンするというご家庭なら、エコジョーズは間違いなくお得です。ですが、淡路市の実情はどうでしょうか？お子様が独立されてご夫婦二人暮らし、あるいは一人暮らしという世帯も多くいらっしゃいます。お風呂はシャワーで済ませることが多かったり、追い焚きもあまりしなかったりする場合、年間のガス節約額は微々たるものになります。
具体的に計算してみましょう。エコジョーズ本体は従来型よりも3〜5万円ほど高くなります。さらに、エコジョーズにはエアコンのような「ドレン排水工事」が必須となり、その部材費と工賃も加算されます。もし年間のガス代削減額が3,000円程度だとしたら、初期費用の差額（例えば5万円）を回収するのに16年以上かかってしまいます。給湯器の寿命は10年〜15年です。つまり、元を取る前に寿命が来てしまう可能性が高いのです。これを正直に伝えず、「とにかくエコジョーズがお得です」と売りつけるのは、不誠実だと私は思います。
また、淡路市の古い日本家屋では、給湯器の近くに雨水升や排水溝がないケースが多々あります。この場合、無理にエコジョーズを入れると、ドレン配管を長く引き回す必要があり、見た目が悪くなるだけでなく、冬場にその配管が凍結して給湯器が止まるトラブルの原因になります。「ドレン配管が凍ってエラーが出る」という相談は、冬の淡路市で本当によくあるのです。
さらに、私が現場でよく目にするのが、「オーバースペック（過剰性能）」の悲劇です。新築時にハウスメーカーが入れた「暖房機能付き給湯器（床暖房や浴室乾燥機対応）」がついているお宅で、実際には床暖房を全く使っていないケースです。「ガス代が高いから床暖房は切っている」「浴室乾燥機も洗濯物を干すのに使っていない」というお客様に対し、業者が「今ついているのが暖房付きなので、次も同じタイプにしましょう」と、高額な暖房機能付き給湯器を提案することがあります。これは本当にもったいない。
私は、お客様に徹底的にヒアリングします。「床暖房、本当に使いますか？」「今後も使う予定がないなら、普通の給湯器にしませんか？」。もし暖房機能を使わないのであれば、暖房機能のないシンプルな「追い焚き付き給湯器」に交換することを提案します。これだけで、機種代金は大幅に安くなり、工事もシンプルになります。私たちはこれを「ダウングレード提案」と呼んでいますが、機能を下げるのではなく、「生活に合わせて最適化する」ことこそが、真のプロの仕事だと考えています。
「島だから出張費がかかる」は過去の話。明石海峡を越える「スピード」と「在庫力」
【一般論】地元のガス屋さんが一番早くて安心。島外業者は時間がかかる。
淡路島にお住まいの方の多くは、「困った時は地元のガス屋さん」という意識をお持ちだと思います。昔からの付き合いがあり、すぐに来てくれる安心感があるからです。一方で、インターネットで見つけた格安業者は、島外（神戸や大阪）から来るため、「出張費が高そう」「呼んでもすぐに来ないのではないか」「何かあった時の対応が遅そう」という不安を持たれるのが一般的です。
【現場の真実】「部品がないので来週」と言われる地元店。私たちは「動く倉庫」で即日完結させる
しかし、令和の今、その常識は変わりつつあります。地元の小規模なガス屋さんや設備屋さんは、どうしても在庫のストック数に限りがあります。特に最近の給湯器は電子制御化が進み、種類も膨大です。そのため、いざ故障した時に「在庫がないのでメーカー取り寄せになります。1週間待ってください」と言われるケースが非常に多いのです。また、最新の省エネ機種や、特殊な設置条件に対応するノウハウが不足していることもあります。
私たちのような広域対応の専門業者は、明石海峡大橋を使って毎日淡路市に入っています。橋の通行料はかかりますが、それを補って余りあるメリットがあります。それは「圧倒的な在庫量」と「完結力」です。私は淡路市の現場に向かう際、トラックを「動く倉庫」の状態にして走ります。依頼された機種だけでなく、万が一の現場変更に対応できる部材、腐食した配管を補修するための特殊継手、塩害対策用の塗料、さらには現場で加工するための工具一式。これらを過積載ギリギリまで積み込みます。
なぜなら、橋を渡って現場に行き、「あ、部品が足りないから取りに帰ります」というのは、プロとして最大の恥だからです。往復の交通費と時間が無駄になるだけでなく、お客様をお待たせすることになるからです。淡路市の現場は「一発勝負」。どんなトラブルがあっても、その場で解決し、その日のうちにお湯が出るようにする。部品がないから帰るなどという言い訳は通用しません。
「他社に電話したら、島内だけど来るのは3日後だと言われた」「特殊な設置だからと断られた」。そんなお客様からのSOSを数多く解決してきました。私たちは、淡路市を「遠隔地」とは捉えていません。神戸市内と同じ感覚で、いや、橋を渡る覚悟を持って、それ以上の熱量で対応しています。出張費についても、エリア内として適正な価格（見積もり総額に含む）で提示しており、後から「橋代」を追加請求することはありません。
淡路市の、特に山間部や細い路地の奥にあるお宅でも、私たちは4トントラックが入れる場所ならどこへでも行きます。入れないなら台車で運びます。「島だから不便なのは仕方ない」と諦めないでください。本土と同じ、いやそれ以上のスピードと品質で、温かいお風呂を取り戻すことをお約束します。
給湯器交換工事の流れ
淡路市のお客様からのご依頼は、地域性を考慮し、最短最速で対応できる体制を整えています。お問い合わせから工事完了までの流れは以下の通りです。
- 現状確認・お問い合わせ
現在お使いの給湯器の型番（本体シールに記載）と、設置状況（壁掛け、据え置き、パイプスペースなど）をお知らせください。特に淡路市の場合、塩害による腐食状況や、搬入経路の狭さなども事前にお伝えいただけると、より確実な準備ができます。スマホで写真を撮ってLINEやフォームで送っていただくのが最もスムーズです。
- 最適プラン・お見積りのご提示
お客様のライフスタイル（入浴頻度、家族構成、床暖房の有無など）を詳細にヒアリングし、本当に必要な機能を備えた機種を選定します。エコジョーズがお得か、従来型が良いか、シミュレーションを含めてご提案します。提示する金額は、工事費・部材費・処分費・出張費を全て含んだ「総額」です。後から追加請求することは一切ありません。
- 工事日程の調整
在庫があれば最短即日で伺います。もし希望の機種がメーカー欠品中の場合でも、私たちのストック品やレンタル給湯器を活用し、まずはお湯が使える状態にすることを最優先します。土日祝日や夜間の工事もご相談ください。
- 交換工事・塩害対策施工
古い給湯器を撤去し、新しい機器を設置します。淡路市エリアでは、通常の工事に加え、配管接続部への防錆テープ巻きや、外装への防錆ワックス塗布など、独自の塩害対策を行います。また、ドレン排水の処理も確実に行います。工事時間は通常2〜3時間程度です。
- 取り扱い説明・お引渡し
新しいリモコンの使い方や、長く使うためのメンテナンス方法をご説明します。ガス漏れ検査、試運転を行い、問題がないことを確認してお引渡しとなります。工事後も何かあれば、責任を持って対応いたします。
お問い合わせ（24時間365日）
電話・フォームで即手配
淡路市の給湯器交換に関するよくある質問
- Q. 海のすぐそばに住んでいますが、塩害対策は追加料金がかかりますか？
- A. 私たちの標準工事には、基本的な防錆処理（接続部のテープ巻き直しやコーキング）が含まれていますが、設置環境が特に過酷な場合や、特殊な防錆塗装をご希望される場合は、別途部材費をいただくことがあります。ただし、現地調査やお見積もりの段階で必ずご説明し、ご了承いただいてから工事を行いますので、工事後にいきなり請求することはありません。
- Q. 淡路島への出張費は高くなりますか？
- A. 私たちは淡路市を重点対応エリアとしており、効率的に巡回しているため、エリア内であれば不当な高額出張費を請求することはありません。お見積もりの総額に全ての経費を含んでご提示しますので、他社（特に地元のガス会社様や大手リフォーム会社様）と比較していただければ、そのコストパフォーマンスの良さを実感していただけるはずです。
- Q. 壊れてお湯が出ないので、今日来てくれますか？
- A. はい、全力で対応します。淡路市へは頻繁に工事に入っておりますので、タイミングが合えば即日対応も可能です。もし予約が埋まっていても、最短の日程をご案内しますし、どうしてもお困りの場合はレンタル給湯器での応急処置も検討します。まずは一度お電話ください。諦めずに解決策を探します。
