茨城県でのガス給湯器交換、ネットの「激安価格」を鵜呑みにすると、数年後に泣きを見ます
給湯器交換の現場に立ち続けて25年、泥と油にまみれてきた大塚です。茨城県にお住まいの皆さん、給湯器の調子はいかがですか？水戸やつくば、日立など、茨城は広いです。そして、この「広さ」と「地域特性」が、給湯器交換において大きな落とし穴になることを、ほとんどのお客様は知りません。
今、お手元のスマートフォンで「給湯器交換 茨城 安い」と検索されているかもしれません。画面には「工事費込み65,000円〜」「地域最安値に挑戦」といった魅力的な言葉が踊っていることでしょう。しかし、はっきり言わせていただきます。その「安さ」には、必ず裏があります。特に茨城県の場合、内陸部の寒暖差、沿岸部の塩害、そして何より「井戸水」を使用している世帯の多さが、首都圏とは全く異なる施工基準を求めてきます。
私はこれまで、東京の激安業者に依頼し、茨城の現場特有の事情を無視した工事をされ、たった2〜3年で給湯器が鉄屑同然になった現場を山ほど見てきました。メーカーのカタログスペックだけを信じ、現場の「土」と「水」を見ない工事は、ただの博打です。このページでは、AIやマニュアル人間には絶対に書けない、私大塚が現場で見てきた「茨城県の給湯器交換の真実」を包み隠さずお伝えします。文字数は多いですが、読み飛ばさずに付き合ってください。あなたの数十万円を守るための授業だと思ってください。
【現場の真実1】茨城県の「価格相場」と、激安ネット業者が隠す「出張費と手抜きの相関関係」
一般的に提示される相場とコスト構造
茨城県内でガス給湯器を交換する場合、一般的な相場としては、単身者向けの16号給湯専用機で6万円〜9万円、ファミリー向けの20号・24号オートタイプで12万円〜17万円、省エネ型のエコジョーズで15万円〜22万円程度と言われています。Webサイト上の表記では、本体価格をメーカー希望小売価格から70%〜80%オフとし、そこに基本工事費（3万円〜4万円）を加算する形式が主流です。
また、多くの業者が「見積もり無料」「追加料金なし」を謳っており、ユーザーは総額表示の安さを基準に業者を選定する傾向にあります。競争が激化しているため、価格比較サイトなどでは数千円単位の価格競争が行われており、消費者はより安い業者を容易に見つけることができる環境にあります。
【大塚の視点】「東京からの遠征部隊」が引き起こす、見えないコスト削減の恐怖
「相場より3万円も安い！ここに決めた！」…ちょっと待ってください。その業者の所在地、どこになっていますか？茨城県内で検索しても、上位に出てくるのは実は「東京」や「埼玉」に拠点を置く広域対応のネット業者であることが非常に多いのです。これが何を意味するか、現場の人間ならすぐにピンときます。
彼らは、片道2時間以上かけて茨城の現場に来ます。往復4時間、高速代とガソリン代だけで1万円近くかかります。にもかかわらず、地元の業者よりも安い金額を提示している。これ、物理的にどうやって利益を出していると思いますか？答えはシンプルで残酷です。「現場での滞在時間を極限まで削る」か「見えない部材を極限までケチる」のどちらか、あるいは両方です。
私が実際に見に行った、つくば市の現場の話をしましょう。ある激安ネット業者に依頼した数年後の給湯器です。配管の保温材が、なんと「屋内用の薄いテープ」を一巻きしただけで終わっていました。茨城の冬、特に筑波山からの吹き下ろしがある地域で、そんな施工が通用するわけがありません。案の定、寒波で配管が凍結破裂していました。職人が遠方から来ているため、彼らは「早く帰りたい」のです。だから、時間のかかる丁寧な保温処理や、二重のテーピングといった「長持ちさせるための手間」を徹底的に省きます。
また、古い給湯器を撤去した後の「壁の穴埋め」も杜撰そのものでした。コーキング（隙間埋め剤）が適当に塗られているだけで、そこから雨水が壁の内部に浸入し、家の柱を腐らせていました。給湯器は安くついたかもしれませんが、家の修繕費で何百万円も損をしたことになります。これが「遠征部隊」による激安工事の正体です。
私は茨城の現場に向かう時、必ずその日の気温や天候、そして設置場所の風向きを確認します。北風が直撃する場所なら、標準の保温材の上にさらにキャンバステープを二重に巻きます。配管の固定金具（サドル）も、安価なプラスチック製ではなく、紫外線や潮風に強いステンレス製を使います。これらは見積書には出てこない「職人の良心」であり、コストです。地元の気候を知らない、あるいは知っていても無視して利益を優先する業者に、大切な家のインフラを任せてはいけません。「安さ」には必ず理由がある。その理由が「あなたの家の寿命を削ること」であってはならないのです。
【現場の真実2】茨城特有の「井戸水」と「塩害」を無視した機種選定の罠
一般的に推奨される選び方
給湯器選びの基準として、Webメディアでは「家族人数に合わせた号数（16号・20号・24号）」と「省エネ性能（エコジョーズか従来型か）」が重視されます。特に最近は、ガス料金が節約できるエコジョーズが強く推奨されており、イニシャルコストが高くても数年で元が取れるというシミュレーションが紹介されることが多いです。また、機能面では「フルオート」と「オート」の違いをライフスタイルに合わせて選ぶことがセオリーとされています。
【大塚の視点】エコジョーズを売ってはいけない家がある。茨城の水を甘く見るな
ここが、茨城県での給湯器交換において私が最も声を大にして言いたい部分です。教科書通りの「エコジョーズ推奨」を信じると、茨城では痛い目を見ます。なぜか？茨城県は、全国的に見ても「井戸水（地下水）」を利用している家庭が非常に多い地域だからです。
エコジョーズという機械は、構造上、排気熱を利用してお湯を作る過程で「ドレン排水」という酸性の水が出ます。これを中和するために、内部に「中和器」という部品が入っています。この中和器が、井戸水と相性が最悪なのです。井戸水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が、中和器内部で結晶化し、詰まりを引き起こします。メーカーも取扱説明書に小さく「井戸水・地下水は使用不可（または保証対象外）」と書いていますが、ネットの激安業者はそんなこと確認しません。「売れればいい」からです。
私が実際に相談を受けた守谷市のお客様は、ネット業者に勧められてエコジョーズを導入しましたが、わずか2年でエラーが出てお湯が出なくなりました。メーカーのサービスマンを呼んだら「井戸水を使っているので保証対象外です。修理費は実費で5万円です」と言われたそうです。5万円あれば、最初から従来型の丈夫な給湯器が買えました。私はこのお客様に、井戸水対応の特殊な部材を使うか、あるいはリスクの低い従来型に戻す提案をしました。
また、日立市やひたちなか市、大洗町などの沿岸部エリア。ここは「塩害」との戦いです。海からの潮風は、想像以上の速さで給湯器の鉄板を腐食させます。通常の標準仕様の給湯器をそのまま設置すると、5年も経たずに外装が錆びて穴が空き、そこから雨水が入って基板がショートします。これを知っている地元の職人は、沿岸部の現場では必ず「耐塩害仕様」の給湯器を提案するか、あるいは設置場所に防風板を設けるなどの対策を講じます。
「うちは海から少し離れているから大丈夫」と思わないでください。風に乗った塩分は数キロ先まで届きます。給湯器の排気口付近を見てください。白く粉を吹いていたり、赤茶色の錆が出ていたりしませんか？それは給湯器からのSOSです。AIやマニュアル通りの提案しかできないオペレーターには、この「地域の悲鳴」は聞こえません。茨城の給湯器交換は、単なる家電の買い替えではないのです。その土地の「水」と「風」を読める職人にしか、正解は出せません。
【現場の真実3】「工事保証10年」の嘘と、職人の腕前を見抜くポイント
一般的に言われる「良い業者」の条件
業者選びの決定打として、「資格の保有」「詳細な見積もり」「長期保証」が挙げられます。特に「商品保証と工事保証のダブル10年保証」などは、ユーザーにとって大きな安心材料となります。また、口コミサイトでの星の数や、対応の丁寧さも重視されます。建設業の許可や、ガス機器設置スペシャリスト（GSS）などの資格を持っていることが、信頼性の証とされています。
【大塚の視点】保証書はただの紙切れ。本当の保証は「施工品質」そのものにある
「10年保証」という言葉に安心していませんか？はっきり言いますが、その保証を提供している会社が5年後に潰れていたら、その保証書はただの紙切れです。ネットで集客だけ行い、施工を全て下請けに丸投げしているブローカーのような会社は、利益が出なくなればすぐに撤退します。被害に遭うのはいつもお客様です。
そして、もっと恐ろしいのは「資格を持っている＝良い工事ができる」わけではないという事実です。資格はあくまで「最低限の知識がある」という証明に過ぎません。現場での応用力や、細部へのこだわりとは別物です。私が現場で見る「ダメな工事」の典型例を挙げましょう。
一つは「可とう管（ガス管）の使い回し」です。ガス管は一度外したらパッキンが潰れるため、原則として新品に交換しなければなりません。しかし、手間と部材費をケチる業者は、平気で古い管を再利用します。これはガス漏れの直結する殺人行為に近い手抜きですが、お客様には見分けがつきません。私は、お客様の目の前で新しいガス管の封を開け、「ここ、新品に変えますからね」と確認していただいてから接続します。それがプロの誠意だと考えているからです。
もう一つは「リモコン配線の処理」です。屋外の給湯器に繋がる細いリモコン線。これを裸のままぶら下げている業者が多すぎます。紫外線で被覆がボロボロになり、数年後に断線してリモコンがつかなくなる。私は、必ず耐候性のある保護管（PF管）に通すか、テープで幾重にも巻いて保護します。「見栄え」の問題ではありません。「10年持たせる」ための執念です。
私たちが提供するのは、紙切れの保証書だけではありません。「大塚さんがつけたんだから、絶対に大丈夫だ」という確信です。万が一の不具合があれば、夜中でも駆けつける覚悟でやっています。それが、地域に根を張って25年間飯を食ってきた職人のプライドです。下の画像を見てください。これが私たちの研修風景と、実際の設置現場です。見えない裏側の配管一本一本の美しさにまでこだわっているのが分かっていただけるはずです。
最新の機種が出るたびに分解し、構造を理解するための研修を行っています。「なんとなく」で取り付けることは絶対にありません。
これが実際の施工現場です。配管の角度、保温材の巻き方、周囲の清掃。全てにおいて「美しさ」を求めています。美しい現場は、トラブルが起きない現場なのです。
茨城県のお客様へ：工事完了までの流れ
お問い合わせから工事完了まで、極力お客様の手を煩わせないよう、シンプルかつスピーディーに進めます。しかし、最初のヒアリングだけは少しお時間をください。井戸水の有無、設置場所の環境、ご家族の人数。これらを確認せずに見積もりを出すことは、私にはできません。
- お問い合わせ・写真送付
お電話、または下部のフォームからご連絡ください。その際、現在お使いの給湯器の型番（本体のシールに記載）と、給湯器周りの写真をスマホで撮って送っていただけると、より正確な見積もりが即座に出せます。
- 現場リスク判定・お見積もり
頂いた情報を元に、井戸水リスクや塩害リスクを判定し、最適な機種とお見積もりを提示します。ここで提示した金額が「確定金額」です。工事当日に追加費用を請求することは天地神明に誓ってありません。
- 工事日程の調整
在庫があれば、最短で即日の工事も可能です。茨城県内全域、私の仲間が走り回っていますので、急な故障でもまずはご相談ください。
- 交換工事・ガス漏れ検査・試運転
工事時間は通常2〜3時間。古い給湯器の撤去、新品の設置、配管接続、そして一番重要な「ガス漏れ検査」を入念に行います。最後にお客様と一緒にお湯が出ることを確認し、リモコンの使い方をレクチャーします。
- お支払い
全ての工事が完了し、納得いただいてからのお支払いです。現金、カード、ローンなど柔軟に対応します。
お問い合わせ（24時間365日）
電話・フォームで即手配
よくあるご質問（FAQ）
- Q. 井戸水を使っていますが、エコジョーズは本当にダメなのでしょうか？
- A. 原則としておすすめしません。メーカーの保証規定でも対象外となるケースがほとんどです。井戸水の成分によっては、中和器が短期間で詰まり、エラー（主に290など）が表示されて使用できなくなります。ただし、どうしてもエコジョーズを希望される場合は、日立やノーリツなどが一部出している「井戸水対応型エコジョーズ」をご提案できる場合もあります。まずは水質や井戸の状況をお聞かせください。現場判断が全てです。
- Q. 茨城の海沿い（大洗・日立方面）ですが、塩害対応の給湯器は在庫がありますか？
- A. はい、常時在庫を持つように努めています。沿岸部エリアでは、通常の塗装よりも厚い塗装が施された「耐塩害仕様」でないと、数年で錆びてボロボロになります。もしメーカー在庫が欠品している場合でも、標準機に防錆塗装を追加で施したり、専用のカバーを設置するなどの代替案で、即日お湯を使えるように工夫します。
- Q. 他社で見積もりを取ったら「追加工事費がかかるかもしれない」と言われました。そちらはどうですか？
- A. 私たちの見積もりは、写真や現地調査に基づいた「確定見積もり」です。工事当日になって「配管が古いからプラス1万円」などと後出しジャンケンすることは絶対にありません。ただし、壁の中の配管が腐食していて、それを交換しなければ危険な場合などは、正直に状況を説明し、ご了承いただいてから作業します。勝手に作業して請求することはありませんのでご安心ください。
