熊本市で「お湯が出ない」緊急事態。100%地下水の街だからこそ起きる「給湯器の短命化」と、損をしない交換の真実

熊本市の皆さん、こんにちは。給湯器交換の現場一筋25年、泥と油にまみれて働き続けてきた職人の大塚です。
熊本市は「蛇口をひねればミネラルウォーター」と言われるほど、世界に誇る地下水都市です。水道水源のすべてを地下水で賄っているこの環境は、私たちの生活にとって素晴らしい恩恵です。しかし、給湯器という精密機械にとっては、この「恵みの水」が時として「凶器」になることをご存知でしょうか?
私はこれまで、熊本市内の現場で「設置からわずか3年で壊れた」「メーカー保証が効かないと言われた」という悲痛な相談を数多く受けてきました。その原因のほとんどは、熊本特有の水質を無視して設置された「間違った給湯器選び」と、震災の教訓を生かしていない「手抜き工事」にあります。
ネット上の格安ランキングや、県外のマニュアルしか知らない営業マンの言葉を鵜呑みにしないでください。彼らは「売って終わり」ですが、私たちは違います。熊本の水を、地震の怖さを、そしてお湯が出ない夜の辛さを誰よりも知っています。
今日は、業界のタブーを恐れず、熊本市で本当に損をしない給湯器交換の真実をすべてお話しします。これは、あなたの大切なライフラインと資産を守るための、私の職人魂をかけた告発です。
【熊本特有の罠】「エコジョーズ」を安易に選ぶな!地下水エリアで発生する「中和器詰まり」の恐怖
一般論:省エネ給湯器「エコジョーズ」のメリットと推奨
現在、給湯器市場の主流となっているのが「エコジョーズ(潜熱回収型給湯器)」です。従来捨てていた排気熱を再利用してお湯を作るこのシステムは、熱効率を約80%から95%まで向上させ、ガス使用量を約10%〜15%削減できるとされています。
CO2排出量の削減にもつながるため、国や自治体も導入を強く推奨しており、多くの業者が見積もりの第一候補として提案してきます。「初期費用は少し高くても、毎月のガス代が安くなるので数年で元が取れますよ」というのが、営業マンの決まり文句です。カタログを見ても、環境に優しく経済的であることは疑いようのない事実のように思えます。
【現場の暴露】熊本の水を甘く見るな!中和器が石のように固まって死ぬ「エラー290」の真実
はっきり言います。熊本市内で、何も考えずに標準仕様のエコジョーズを設置するのは「自殺行為」に近い場合があります。なぜなら、エコジョーズは構造上、運転中に酸性の「ドレン排水(結露水)」が発生するからです。
この酸性水をそのまま下水に流すことは法律で禁じられているため、機器内部にある「中和器」というタンクを通し、炭酸カルシウムと化学反応させて中和してから排出します。ここで問題になるのが、熊本の誇る「地下水」です。熊本の地下水には、カルシウムやマグネシウムといったミネラル分が豊富に含まれています。これが美味しい水の源なのですが、エコジョーズの中和器にとっては大敵なのです。
ミネラル分を多く含んだ水が中和器を通ると、内部で過剰な化学反応が起きたり、成分が結晶化したりして、泥状の沈殿物や石のような固まりを生成します。これが排水経路を塞ぎ、最終的には「中和器閉塞」を引き起こします。リモコンに「エラー290」や「920」が表示され、お湯が一切出なくなるのです。
私が担当した熊本市北区のお客様の事例をお話ししましょう。その方は、訪問販売の業者に勧められて最新のエコジョーズを設置しました。しかし、わずか3年半でエラーが出て停止。メーカーに修理を依頼したところ、「地下水の使用による中和器の詰まりは、保証期間内でも有償修理になります」と言われ、数万円の修理費を請求されたそうです。しかも、「また数年で同じことが起きますよ」と宣告されたのです。
売った業者は「熊本の水のことなんて知らなかった」と逃げました。これが現実です。私はそのお客様に、中和器のない「従来型(非エコジョーズ)」への交換を提案しました。「せっかく高いお金を出したのに…」と肩を落とすお客様を見るのは、本当に辛いものです。
もちろん、すべてのエコジョーズがダメなわけではありません。最近ではメーカーも対策を進め、「井戸水対応型」や「高耐久型」のエコジョーズを販売しています。しかし、これらは標準品より価格が高く、納期もかかることがあります。知識のない格安業者は、このリスクを説明せず、在庫にある安い標準タイプのエコジョーズを売りつけます。
私は、熊本市内のお客様には必ず「水質」を確認します。もし井戸水や、ミネラル分の多い水道水エリアであれば、リスクを説明した上で、あえて「従来型」を強く勧めます。ガス代の差額(月額数百円程度)よりも、数年で本体ごとダメになるリスクを避ける方が、トータルコストでは圧倒的に賢い選択だからです。「最新=最良」ではない。これが熊本の現場の鉄則です。

【価格とスペック】「フルオート」や「リース契約」の甘い罠。プロパンガス会社の縛りから逃れろ
一般論:給湯器の機能グレードと契約形態
給湯器には主に「給湯専用」「オート(追い焚き機能付き)」「フルオート(追い焚き+自動足し湯+配管洗浄)」の3つのグレードがあります。価格差はグレードごとに数万円程度です。一般的には、予算と利便性のバランスを考えて選ぶことが推奨されます。
また、初期費用を抑える方法として、ガス会社による「リース契約」や「無償貸与契約」があります。これは月々のガス料金に機器代金を上乗せしたり、毎月定額を支払うことで、初期費用0円で新品の給湯器を設置できるサービスです。一見すると、家計に優しく手軽な方法に見えます。
【現場の暴露】その「自動足し湯」、10年間で何回使いますか?ダウンサイジングで10万円浮かす技術
熊本市南区や東区の戸建て住宅でよく見かけるのが、ハウスメーカーやガス会社に言われるがまま「フルオートタイプ」を導入しているケースです。フルオートは、浴槽のお湯が減ると勝手に足し湯をし、排水時に配管を自動洗浄してくれる高機能モデルです。
しかし、私が現場でお客様にヒアリングすると、「勝手にお湯が増えるのが嫌だ」「配管洗浄なんて気にしたこともない」「そもそもシャワー派だ」という声が圧倒的に多いのです。それなのに、見積もりには最高級のフルオートが入っています。なぜか?利益率が高いからです。
私は、お客様の生活スタイルに合わせて「ポジティブなダウンサイジング」を提案します。お子様が独立して夫婦二人暮らしなら、フルオートは不要です。「オートタイプ」で十分。いや、追い焚きすら使わないなら「給湯専用」でいい。これだけで本体価格は5万円、10万円と安くなります。浮いたお金で、美味しいものを食べたり、旅行に行ったりする方がよほど幸せではありませんか?
さらに危険なのが、プロパンガス(LPガス)エリアにはびこる「無償貸与契約(タダで交換)」の罠です。「給湯器を新品にします。工事費も無料です。その代わり、うちのガスを10年使ってください」という契約です。聞こえはいいですが、これは「高金利のローン」と同じです。
無償貸与契約を結ぶと、毎月のガス単価(従量単価)が通常より高く設定されます。例えば、1立方メートルあたり50円〜100円上乗せされたとしましょう。熊本の冬場、一般家庭で月に30立方メートル使うとすれば、月々1,500円〜3,000円の余分な出費です。これを10年間(120ヶ月)続けると、18万円〜36万円も多く支払うことになります。普通に給湯器を買えば10万円〜15万円で済むのに、です。
私は必ず電卓を叩いて、この「隠れたコスト」をお客様に提示します。「タダより高いものはない」。この言葉を肝に銘じてください。縛りのない「買い切り」で、適正価格の給湯器を選び、ガス会社も自由に選べる状態にしておくこと。これが、賢い消費者の自衛策です。

【耐震施工とスピード】「熊本地震」を忘れない。ただのお湯が出る箱ではない、命を守る設置工事
一般論:工事品質と対応スピード
多くの給湯器交換業者は「有資格者による施工」「最短即日対応」を謳っています。ガス機器設置スペシャリストや液化石油ガス設備士といった資格を持つスタッフが工事を行うことは法律で定められており、安全性は担保されているはずです。
また、スピードに関しては、在庫があれば即日、なければメーカー取り寄せで1週間程度というのが業界の標準的な納期です。多くの業者は「メーカー在庫に準ずる」というスタンスを取っています。
【現場の暴露】ボードアンカーだけで留めるな!躯体に打ち込む「大塚流」耐震固定
2016年の熊本地震。私はあの時、倒れた給湯器を何台も目の当たりにしました。壁から引き剥がされ、ガス管を引きちぎりながら落下した給湯器。それらが二次災害の原因になったケースもありました。
なぜ落ちたのか?原因の多くは「手抜き固定」でした。外壁のサイディングやALC(軽量気泡コンクリート)に対し、強度の低いビスや、下地(柱や間柱)を狙わずにボードアンカーだけで固定していた給湯器が、激しい揺れに耐えきれずに脱落したのです。
私は、熊本で仕事をする以上、この教訓を絶対に忘れません。私の施工基準は、メーカーのマニュアルよりも厳しいものです。まず、壁を叩き、図面を見て、確実に「下地(柱)」を探します。もし下地がない位置に設置しなければならない場合は、壁の裏側に補強板を入れるか、あるいは「通しボルト」を使って躯体とガッチリ固定します。サイディングの薄い板一枚に命を預けるような真似は絶対にしません。
また、据え置き型給湯器の場合も、単にコンクリートブロックの上に置くだけではありません。転倒防止金具(L字金具)を必ず取り付け、基礎コンクリートにアンカーボルトで固定します。「そこまでやるんですか?」と驚かれることもありますが、次の地震がいつ来るか分からないこの街で、プロとして妥協することはできません。
そして「スピード」について。冬場や繁忙期、メーカーの在庫が枯渇することがあります。「どこに電話しても2週間待ちと言われた」と絶望するお客様がいます。そんな時こそ、私の出番です。
私は、熊本で最も需要の多い機種(20号・24号、都市ガス・LPガス、壁掛け・据え置き)を、自社の倉庫に大量にストックしています。メーカーの倉庫が空でも、私の倉庫にはあります。これは経営的にはリスクですが、お客様の「今日お風呂に入りたい」という願いを叶えるための、私の覚悟です。
もし万が一、適合する機種がない場合でも、私は「仮設給湯器」を持って駆けつけます。とりあえずお湯が出るように配管をつなぎ、本設工事までの間をしのいでいただく。この「断らない」「待たせない」姿勢こそが、熊本の給湯器職人としてのプライドです。

工事の流れ:熊本市全域対応!お問い合わせから工事完了まで、最短ルートを駆け抜けます

ご依頼はシンプルかつスピーディーです。面倒な手続きや、しつこい営業は一切ありません。以下のステップで、あなたのお宅に温かいお湯を取り戻します。
まずはお電話、または下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。「お湯が全く出ない」「エラーコード〇〇が出ている」「異音がする」など、現在の状況をお伝えください。その際、現在お使いの給湯器の「品番」を教えていただければ、話がより早くなります。品番は給湯器本体の正面に貼ってあるシールに記載されています(例:GT-2050SAWX、RUF-2005SAWなど)。
もし品番がわからなくても、スマホで写真を撮って送っていただければ、私が一発で判別します。特に「給湯器の全体」「配管部分」「ガスメーター」の3点の写真があれば、追加部材の要・不要までその場で判断し、正確な見積もり(追加料金なしの確定金額)を提示できます。
金額と工事内容にご納得いただければ、工事日程を決定します。在庫があれば即日、遅くとも翌日には伺います。熊本市内(中央区、東区、西区、南区、北区)であれば、移動時間も読みやすいので、細かい時間指定にもできる限り対応します。
工事当日は、古い給湯器の撤去、新しい給湯器の設置、耐震固定、ガス漏れ検査、配管の保温処理、そして試運転と操作説明まで、全て責任を持って行います。古い給湯器は産業廃棄物として適正に処分しますので、お客様の手を煩わせることはありません。
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よくあるご質問
- Q. 熊本市の水道水を使っていますが、それでもエコジョーズは避けたほうがいいですか?
- 熊本市の場合、水道水といっても水源は100%地下水です。地域によってミネラル濃度に差はありますが、一般的な都市の水道水に比べて硬度が高い傾向にあります。絶対にダメとは言いませんが、中和器詰まりのリスクは確実に存在します。長く安心して使いたいのであれば、構造がシンプルな「従来型(非エコジョーズ)」を強くおすすめします。どうしてもエコジョーズをご希望の場合は、井戸水対応モデルをご提案します。
- Q. 地震で給湯器が傾いてしまっています。修理ついでに直せますか?
- もちろんです。交換工事の際に、壁面のアンカーボルトを打ち直し、水平・垂直を出し直してガッチリ固定します。前の業者の施工跡がボロボロになっている場合でも、補強板やコーキングを使って美しく、かつ強固に仕上げます。「地震に強い設置」は私の専門分野です。
- Q. ネットで買った給湯器を持ち込みで取り付けてもらえますか?
- 基本的には可能ですが、熊本の場合は注意が必要です。ネットで購入された商品が「都市ガス用」か「プロパンガス用」か間違っているケースや、配送中の破損トラブルが多発しています。また、初期不良があった場合に私が対応できないため、リスクをご理解いただいた上での対応となります。トータルの安心と手間を考えると、商品ごとご依頼いただく方が、万が一の際の保証も含めて確実でお得なケースが多いです。


