宮崎県で給湯器が壊れたあなたへ。「南国だから大丈夫」という油断が、寿命3年の粗悪工事を招く現実
はじめまして。給湯器交換の現場一筋25年、泥臭い現場を渡り歩いてきた大塚です。
今、このページにたどり着いた宮崎県の皆様は、突然のお湯トラブルに見舞われ、スマホ片手に「宮崎 給湯器 最安値」「即日交換」と検索されている最中ではないでしょうか？ チキン南蛮や地鶏が美味しいこの宮崎で、温かいお風呂に入れない辛さは、私が一番理解しています。
しかし、焦りは禁物です。断言しますが、宮崎県は給湯器にとって過酷な「寿命の墓場」になり得る環境です。
「え？ 温暖な宮崎で何を言っているの？」と思われましたか？ それこそが最大の罠です。台風銀座と呼ばれるほどの暴風雨、日向灘から吹き付ける強烈な潮風、そして時折襲来する想定外の寒波。これらを無視して、東京や大阪と同じ感覚で「ネットで一番安い業者」に頼むと、どうなるか。
私はこれまで、台風で基板が水没してショートした給湯器や、塩害で外装がボロボロになり底が抜けた給湯器を数え切れないほど見てきました。その多くが、設置からわずか数年でゴミと化した、いわゆる「激安工事」の成れの果てでした。これからお話しするのは、ネットの綺麗な広告には絶対に載っていない、現場の職人だけが知る不都合な真実です。
【宮崎の価格事情】「工事費込み6万円」のチラシを信じるな！ 見積もりに隠された追加費用の闇
一般的に言われている給湯器交換の相場と仕組み
給湯器交換にかかる費用の総額は、基本的に「本体価格」＋「リモコン価格」＋「標準工事費」＋「処分費」で構成されています。宮崎県内における一般的な相場としては、単身用（16号給湯専用）で7万円～10万円、ファミリー用（20号・24号オートタイプ）で13万円～18万円程度と言われています。
近年ではインターネットでの販売が主流となり、店舗を持たないネット専業業者が大量仕入れによるコストダウンを行い、「最大80%OFF」といった驚異的な割引率を提示することも珍しくありません。ユーザーは複数のサイトを比較し、総額が最も安い業者を選ぶのが賢い方法だとされています。特にリンナイやノーリツといった国内大手メーカーの製品であれば、どこで購入しても性能に差はないため、価格競争が激化しているのが現状です。
また、見積もりを取る際には、現在使用している給湯器の型番や設置状況の写真を送ることで、現地調査なしで概算見積もりを出す「ネット見積もり」が普及しており、手軽に費用を知ることができるようになっています。
【現場の真実】大塚が暴く「釣り価格」の手口と、宮崎特有のプロパンガス・配管トラブル
「相場より安い！ここに決めた！」……ちょっと待ってください。その「安さ」の理由、本当に理解していますか？ 現場を知らないAIやオペレーターは教えてくれませんが、その安さは「あなたの家の安全」を削り取った結果かもしれません。
まず、ネット広告で踊る「6万円台」という数字。あれはあくまで「釣り餌」です。実際に現場に行くと、「配管が古いから」「部材が足りないから」と次々に追加費用が積み上がります。特に宮崎県で多いのが、プロパンガス（LPG）エリアでのトラブルです。
宮崎は都市ガス（宮崎ガスなど）のエリアもありますが、少し郊外に出ればプロパンガスが主流です。プロパンガスの配管接続には「液化石油ガス設備士」という国家資格が必要不可欠です。しかし、激安業者の派遣するアルバイト作業員の中には、この資格を持たずに見よう見まねで接続したり、あるいは資格を持っていても、コストカットのために本来交換すべき「ガス可とう管」を古いまま使い回したりする輩がいます。
私が以前、宮崎市内の築30年の戸建てで見た現場は衝撃的でした。前の業者が交換したという給湯器、ガスの接続部から微量のガス漏れを起こしていたのです。原因は、再利用された硬化したパッキンでした。数百円のパッキン代をケチった結果、一歩間違えば爆発事故です。「安かったから」で済まされる話ではありません。
さらに、給水管の接続にも「宮崎の罠」があります。宮崎の水質や土壌の影響か、古い鉄管がボロボロに錆びているケースが非常に多い。この錆びた管に新しい給湯器を接続するには、熟練の技術で慎重に解体し、必要なら配管の一部を新しく作り直す必要があります。しかし、激安業者は時間との勝負です。錆びた管に無理やりねじ込み、接続部から水漏れを起こさせ、それを隠すために大量のコーキング材（接着剤のようなもの）で塗り固めて逃げるのです。
1年目はいいでしょう。しかし3年後、内部で腐食が進み、壁の中で水が噴き出したら？ 家の柱が腐り、シロアリが湧き、修理費は数百万円になります。私が提示する見積もりには、錆びにくいステンレス製の部材代や、将来を見据えた配管補修費が含まれています。目先の数万円の安さより、10年間の安心を買ってください。
【機種選定の失敗】台風と塩害のメッカ・宮崎で「標準仕様」を選ぶ愚行。カタログには載っていない自然の猛威
一般的に推奨される給湯器の選び方と機能
給湯器選びの基本は「号数」と「機能」の選定です。号数は、1分間に出せるお湯の量を表し、4人家族であれば24号、2人家族なら20号が推奨されます。機能面では、ボタン一つでお湯張りから保温まで行う「オートタイプ」と、さらに配管洗浄や自動足し湯機能がついた「フルオートタイプ」があります。
また、設置場所に関しては、戸建ての壁掛け、据え置き、マンションのパイプシャフト（PS）設置など、既存の給湯器と同じ形態を選ぶのが基本です。最近では、熱効率を高めた「エコジョーズ」が人気で、ガス使用量を約10〜15%削減できるため、環境意識の高い層やランニングコストを重視する層に選ばれています。
基本的には、メーカーのカタログやWebサイトのシミュレーションに従って、家族構成や予算に合った機種を選べば問題ないとされています。
【現場の真実】大塚が警告する「南国の塩害」と「横殴りの雨」。標準機は3年で穴が開く！
「カタログ通りに選べば安心」？ そんな素人考えは今すぐ捨ててください。カタログは、静かで平和な実験室で作られたデータです。ここ宮崎の、あの凄まじい台風や、車のボンネットすら錆びさせる潮風のことなんて、1ミリも考慮されていません。
特に、日向市、延岡市、宮崎市の沿岸部にお住まいの方。あなた方の敵は「塩」です。標準仕様の給湯器（一般塗装）を海沿いの家に設置するとどうなるかご存じですか？ 潮風に乗った塩分が給湯器の排気口や隙間に入り込み、内部から鉄を食い荒らします。外側は綺麗に見えても、中を開けると基板のハンダが腐食して真っ黒、熱交換器には穴が空いている、なんてことは日常茶飯事です。
私は、沿岸部のお客様には必ず「耐塩害仕様」の給湯器を提案します。これは特殊な塗装が施されており、サビに対する耐久性が段違いです。ネットの激安店は、在庫リスクを嫌ってこの特殊仕様を持っていません。だから、何も知らないお客様に標準機を売りつけます。それはプロの仕事ではありません。
そして、もう一つの敵が「台風」です。宮崎の台風は、雨が上から降るのではなく、横から、下から叩きつけられます。いい加減な施工業者が設置した給湯器は、フロントカバーの隙間から雨水が侵入し、電子基板をショートさせます。これを防ぐために、私たちは状況に応じてカバーの隙間に特殊な防水処理を施したり、風の当たりにくい向きへの移設を提案したりします。
さらに、「宮崎は暖かいから凍結なんてしない」と思っていませんか？ これが一番怖い。数年に一度、強烈な寒波が来た時、宮崎中の給湯器が破裂します。理由は簡単。「凍結防止ヒーター」を過信し、配管の「保温材」をケチっているからです。私たちは、たとえ南国宮崎であっても、配管には分厚い保温材を隙間なく巻き、キャンバステープでミイラのように何重にも保護します。これが、氷点下5度の朝でもお湯が出る理由です。
「たかが給湯器」と思わないでください。あなたの生活を守るライフラインです。宮崎の過酷な自然に耐えられる施工ができるのは、その怖さを知っている地元の職人だけなのです。
【業者選びの極意】「資格あり」の嘘と「地域密着」の罠。最後に頼れるのは職人の「手」だけ
一般的に重視される優良業者の条件
失敗しない業者選びのポイントとして、よく挙げられるのは以下の要素です。
- 資格の有無：ガス機器設置スペシャリスト、液化石油ガス設備士、簡易内管施工士などの資格を保有しているか。
- 保証の充実：メーカー保証に加え、施工店独自の長期保証（5年〜10年）がついているか。
- 実績と評判：創業年数が長く、地域での施工実績が豊富で、口コミサイトでの評価が高いか。
- 対応のスピード：問い合わせから見積もり、工事までの期間が短いか。
これらの基準を満たす業者は「優良業者」と判断され、安心して依頼できるとされています。ホームページにはスタッフの顔写真や施工事例が多く掲載されていることが望ましいとされています。
【現場の真実】資格証はただの紙切れ。大塚が見抜く「下請け丸投げ」の無責任体質
資格？ 保証？ そんなものは、ホームページを作る業者がいくらでも綺麗に飾れます。私が現場で見てきた現実はもっとドロドロしています。
最大の問題は、「契約する会社」と「工事に来る人間」が全くの赤の他人であるという業界構造です。
全国展開しているネット系の激安業者の多くは、宮崎に支店なんてありません。あるのは電話受付センターだけ。注文が入ると、登録されている地元の個人業者（一人親方など）に、「この案件、1万5千円でやってくれ」と丸投げします。
投げられた下請け業者はどうするか。安い単価で利益を出すために、とにかく「急ぐ」ことと「部材をケチる」ことを最優先します。
「保温材？ 100均のテープでいいや」「固定ビス？ 錆びるけど鉄の安いやつでいいや」「水平？ 大体合ってればいいや」。彼らには「お客様の家を長く守る」という責任感はありません。なぜなら、何かあってもクレームを受けるのは元請けのネット業者だからです。そして元請けは「それは施工者の責任です」と逃げ、たらい回しにされるのです。
私たちは違います。完全自社施工です。
私が、あるいは私が徹底的にしごき抜いた社員が、責任を持って伺います。例えば、給湯器を壁に固定する際、私たちは必ず下地の柱を探し、そこに強度の高いステンレスビスを打ち込みます。サイディング（外壁材）だけに留めるような手抜きは絶対にしません。台風で給湯器が壁ごと剥がれ落ちる事故を防ぐためです。
また、仕上げのコーキング（隙間埋め）ひとつ見れば、その職人の腕と心が分かります。私たちのコーキングは、定規で引いたように真っ直ぐで、雨水の侵入を許しません。見えない配管の裏側まで、鏡を使って確認しながら作業します。
「大塚さん、そこまでやらなくても…」と新人は言います。でも、私は妥協しません。お客様が毎日使うお湯です。冬の寒い日に「お湯が出ない！」と震えるお客様の顔を見たくないからです。私が売っているのは給湯器という「モノ」ではなく、安心という「時間」なのです。
宮崎県内全域対応！ お問い合わせから工事完了までの流れ
お問い合わせから工事完了までは非常にスムーズです。お湯が出なくてお困りのことと思いますので、まずは迷わずお電話かフォームからご連絡ください。
宮崎市、都城市、延岡市をはじめ、県内全域をカバーしています（一部離島を除く）。現在お使いの給湯器の写真をスマホで撮って送っていただければ、現地調査なしで正確な確定見積もりをお出しすることも可能です。
在庫がある商品は、最短で即日の工事も可能です。もしメーカー欠品中の場合でも、お湯だけは使えるように代替の給湯器を一時的に設置する「レンタル給湯器サービス」も行っています。「今日からお風呂に入りたい」というその願い、私たちが叶えます。
お問い合わせ（24時間365日）
電話・フォームで即手配
よくあるご質問（FAQ）
- Q. 日南市の海沿いですが、塩害対策はしてもらえますか？
- A. はい、もちろんです。日南市や延岡市などの沿岸部は塩害リスクが非常に高いため、通常の塗装よりも耐久性の高い「耐塩害仕様」の給湯器を強く推奨しています。また、設置場所についても、海風が直接当たりにくい場所への移設をご提案するなど、長く使っていただくための工夫を凝らします。
- Q. 台風の日でも修理に来てもらえますか？
- A. 暴風域に入っている最中の作業は、安全確保のため見合わせる場合がありますが、台風通過後は依頼が殺到するため、優先的に対応できるよう体制を整えています。給湯器が水没してしまった場合の応急処置などもアドバイスできますので、まずはご連絡ください。
- Q. ネットで買った給湯器の取り付けだけお願いできますか？
- A. 申し訳ありませんが、原則としてお断りしています。ネットで購入された製品は、運送中の衝撃で内部破損しているケースや、品番選定ミスが多く、工事後の責任の所在が曖昧になるためです。私たちが責任を持って仕入れた、正規ルートの新品のみを扱わせていただきます。
- Q. 宮崎ガス（都市ガス）とプロパンガス、どちらも対応可能ですか？
- A. はい、両方に対応しています。宮崎県はエリアによってガスの種類が異なりますが、私たちは液化石油ガス設備士（プロパン）と都市ガス機器の設置資格の両方を保有しています。お問い合わせ時にガスの種類をお知らせいただければ、適切な機種を選定いたします。
