竹原市で給湯器が壊れたら?「安芸の小京都」の塩害と凍結を知る職人の交換論

竹原市にお住まいの皆様、こんにちは。 給湯器交換の現場一筋25年、町並み保存地区の美しい景色よりも、古くなった配管の錆び具合に目がいってしまう「現場の鬼」こと大塚です。
竹原市といえば、忠海や吉名などの海沿いのエリアから、新庄や田万里といった山間部まで、非常に多様な顔を持つ地域です。私たち設備屋にとって、このエリアは**「海からの塩害」と「山間部の凍結」の両方に対策しなければならない、非常に難易度の高いエリア**でもあります。 海風に晒される家では給湯器が錆びやすく、山手の家では冬の朝に配管が凍って破裂する。そんなトラブルが日常茶飯事です。
今、このページをご覧になっているということは、おそらく突然のお湯トラブルに見舞われ、不安な気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。「お湯が出ない」「給湯器の下が錆びてボロボロだ」「リモコンがつかない」。 そしてスマホで検索すれば、「給湯器交換 激安」「最大85%OFF」「即日対応」といった、魅力的な広告がたくさん出てくるはずです。
ですが、あえて現場の人間として、厳しいことを言わせてください。 「竹原市の給湯器交換を、安易に『ネット最安値業者』に頼むと、数年後に必ず後悔します。」
なぜなら、彼らの多くは「竹原の地域特性」を知らないからです。 海沿いの塩害対策もせず、山間部の凍結対策もせず、ただ安いだけの標準工事を行う。その結果、「設置して3年で底が抜けた」「冬の朝に配管が破裂した」という悲劇が起きています。 私は25年間、現場で多くのお客様の「失敗談」を聞いてきました。「安かったから頼んだのに、すぐに壊れて修理代が高くついた」「地元のガス屋だと思って頼んだら、高額なリース契約を結ばされそうになった」。そんな悲しい思いをしてほしくない。
今日は、カタログや綺麗なホームページには絶対に書かれていない、現場の職人だからこそ知る**「竹原市で給湯器交換をする際に、絶対に知っておくべき真実」**を、包み隠さずお話しします。 少し長くなりますが、10年、15年と使う大切なライフラインです。損はさせません。ぜひ最後までお付き合いください。
【竹原市の相場と落とし穴】「激安」の裏にある手抜き工事と、サビて朽ちる現実
一般論:給湯器交換の費用相場と価格の仕組み
一般的に、ガス給湯器の交換にかかる費用は、「本体価格」+「リモコン代」+「標準工事費」+「処分費」の合計で算出されます。 竹原市を含む広島県南部エリアでの相場は、概ね以下の通りと言われています。
給湯専用機(お湯を出すだけ): 6万円~10万円程度
オートタイプ(追い焚き機能付き): 12万円~16万円程度
フルオートタイプ(追い焚き+配管洗浄等): 14万円~18万円程度
エコジョーズ(省エネ型): 上記に+2万円~4万円程度
インターネット上では、「最大80%OFF」や「工事費込みで〇〇円」といった激安価格を打ち出す業者が多数存在します。これらは、大量仕入れによる原価低減や、店舗を持たないことによる経費削減で実現されていると説明されます。 消費者としては、複数の業者から見積もりを取り、総額が最も安い業者を選ぶのが「賢い選択」であると考えがちです。特に給湯器は工業製品であり、型番が同じであれば性能に差はないため、安いに越したことはないというのが一般的なセオリーです。
【現場の真実】忠海の海風をナメるな!「見えないビス」が寿命を決める
教科書通りの相場話はもう十分でしょう。ここからは、私が現場で見てきた「リアル」をお話しします。 ハッキリ言います。竹原市、特に忠海、吉名、明神などの海沿いエリアにおいて、「値段の安さ」だけで業者を選ぶのは、お金を海に捨てているようなものです。
私が以前、竹原市忠海のお客様から緊急の連絡を受けて修理に伺った時のことです。 そのお宅は、4年前にネットで見つけた「県外の激安業者」で給湯器を交換したばかりでした。しかし、給湯器の底が抜け、水がジャジャ漏れになっていました。 現場を見て、私は言葉を失いました。 設置されていたのは、何の塩害対策もされていない「標準仕様」の給湯器でした。外装は潮風で赤茶色に錆びつき、内部の基盤まで腐食が進んでいました。 さらに酷かったのが、給湯器を壁に固定している「ビス(ネジ)」です。 本来、海沿いの地域では錆びにくい「ステンレス製のビス」を使うのが鉄則です。しかし、その業者はコストカットのために、安価な「鉄製のビス」を使っていました。 鉄のビスは塩分を含んだ潮風であっという間に錆びて膨張し、サイディング(外壁)を破壊しながら折れかけていました。あと少しで給湯器本体が落下するところでした。
業者は「広島県南部なら標準で大丈夫ですよ」と言ったそうです。とんでもない。忠海は瀬戸内海の目の前です。毎日潮風が吹き付ける場所です。 激安業者の職人は、1日に何件も回らなければならないため、部材費を極限まで削ります。「どうせネジなんて見えないから」「数年は持つだろう」と、一番重要な固定金具を手抜きするのです。
私が竹原市、特に海沿いで工事をする場合、使用する部材から全く違います。 まず、給湯器を固定するビスは全て**「ステンレス製(SUS304など)」**を使用します。これは鉄ビスの何倍もの価格がしますが、絶対に錆びさせないという職人の意地です。 また、配管に巻く保温材(断熱材)も、通常より厚手のものを選び、さらにその上から対候性のあるキャンバステープを隙間なく巻き上げます。これは凍結防止だけでなく、潮風が直接配管に触れるのを防ぐ「防護服」の役割も果たします。 さらに、新庄や田万里といった山間部では、冬場の凍結リスクを考慮し、配管に電気式の「凍結防止ヒーター」を巻くことを標準的にご提案します。
私の工事は、彼らより時間がかかります。部材費もかかります。ですから、ネットの最安値には勝てないかもしれません。 しかし、**「たった数千円をケチった結果、4年で給湯器が落下寸前になり、壁の補修まで必要になる」のと、「適正価格でしっかり対策し、10年以上安心して暮らせる」**のと、どちらが本当の意味で「お得」でしょうか? 給湯器交換は、単なる家電の買い替えではありません。建築や金属の知識が必要な「住宅設備工事」です。 特に竹原市のような多様な環境(海と山)を持つエリアでは、職人の知識と経験の差が、そのまま機器の寿命に直結します。 見積もりの金額だけでなく、「塩害対策はどうなっていますか?」「ネジはステンレスを使ってくれますか?」と業者に聞いてみてください。そこで明確な答えが返ってこない業者には、絶対に依頼してはいけません。

【地域特有の罠】プロパンガスの「無償貸与契約」とエコジョーズの選び方
一般論:エコジョーズのメリットとガス種による違い
給湯器を選ぶ際、近年主流となっているのが「エコジョーズ(高効率給湯器)」です。 従来型では捨てていた排気熱を再利用してお湯を沸かすため、熱効率が約95%まで向上しています。これにより、ガス使用量を約10%〜15%削減できると言われています。 特に、竹原市のようにプロパンガス(LPガス)を使用している家庭が多い地域では、都市ガスに比べて単価が高いため、エコジョーズ導入による削減効果が大きく、初期費用の差額(約3〜4万円)を数年で回収できる計算になります。 また、海沿いの地域では、メーカー(ノーリツ、リンナイなど)から「塩害仕様」という、外装に特殊塗装を施したサビに強いモデルも販売されています。
【現場の真実】知らずに交換すると10万円請求!?「ガス契約」の闇
「ネットで安く給湯器を買って、工事だけ頼めばいいや」 そう思っている竹原市の皆様、ちょっと待ってください。あなたの家の給湯器、本当に「あなたの持ち物」ですか?
竹原市、特に古い住宅地やアパート以外の戸建てでも、地元のプロパンガス会社との間で**「無償貸与契約(貸し付け契約)」が結ばれているケースが非常に多いのです。 これは、「給湯器の本体代金と工事費をガス会社が負担する(タダで設置する)代わりに、10年間はそのガス会社と契約し続けなければならない」という縛り契約です。 この契約期間中に、勝手に他の業者で給湯器を交換してしまうと、ガス会社から「残存期間分の違約金」や「機器代金の即時清算」**として、10万円以上の高額請求が来ることがあります。
私が以前、竹原市内で相談を受けた時の話です。 そのお客様は、ネットで買った給湯器を自分で取り付けようとして失敗し、私に助けを求めてきました。現場に行ってよく見ると、ガスメーターに「〇〇ガス所有」というシールが貼ってあり、給湯器の側面にも管理番号がありました。 「これ、ガス会社の持ち物ですよ。勝手に外すと大変なことになります」と伝えると、お客様は顔面蒼白になりました。結局、ガス会社に連絡し、私が間に入って交渉しましたが、一歩間違えれば大トラブルでした。
激安業者のオペレーターは、そんな地域のガス事情など知りません。「交換できますよ!」と安請け合いし、工事当日に職人が来てから「あ、これガス会社の所有物なんで触れません」と帰ってしまう、あるいは知らずに交換して後でトラブルになるケースが後を絶ちません。
私は、竹原市でプロパンガスのお宅の見積もりをする際、必ず以下の点を確認します。
契約状況: 給湯器がガス会社の貸与品でないか?(重要事項説明書や契約書の確認)
配管の所有権: ガスメーターから給湯器までの配管が誰の持ち物か?
エコジョーズの排水: ドレン排水を流す場所があるか?
特に3つ目の「ドレン排水」も重要です。 竹原市の古い町並みや斜面地の住宅では、雨水マスや汚水マスが給湯器の近くにないことがあります。 エコジョーズは運転中に酸性の排水が出ます。これを垂れ流すことは法律で禁止されていますし、コンクリートを溶かしてしまいます。 無理やり地面に垂れ流すような工事をする業者がいますが、私は絶対にしません。 もし排水設備が近くになければ、浸透マスを新設するか、あえて「従来型」の給湯器を提案します。
また、忠海エリアでの「塩害仕様」についても一言。 メーカー純正の塩害仕様は、受注生産で納期が1〜2ヶ月かかります。「お湯が出ないのに2ヶ月も待てない!」というのが本音でしょう。 そんな時、私は**「標準品+現場での防錆処理」**という裏技を提案することもあります。 在庫のある標準品を使い、外装にクリア塗装を施したり、配管カバーの中に防錆剤を塗布したりして、即日で対応しつつ耐久性を高める工夫です。 マニュアル通りの対応しかできない業者には、この柔軟性はありません。 「地域のしがらみ」も「環境の厳しさ」も熟知しているからこそできる、トラブルゼロの提案。それが私のプライドです。
業者選びの決定打:「誰が来るか」で全てが決まる。下請けか、直営か?
一般論:信頼できる業者の見極め方
業者選びの際、一般的にチェックすべきポイントは以下の通りです。
保有資格: 液化石油ガス設備士、ガス機器設置スペシャリスト(GSS)、簡易内管施工士など。
対応エリア: 自宅が対応エリアに含まれているか。
保証内容: 工事保証、商品保証の期間と内容。
施工実績: ホームページ等での事例公開数。
会社概要: 所在地が明確で、連絡がつきやすいか。
これらは最低限の基準ですが、これらを満たしているからといって「良い職人」が来るとは限りません。特にインターネットで集客する大手業者の場合、実際の工事は地元の提携店や下請け業者に委託されることが一般的です。
【現場の真実】「下請け丸投げ」の無責任。私は竹原まで「自分の足」で通う
資格証? そんなものはペーパーテストに受かれば誰でも持てます。 大手ネット業者に頼むと、「竹原市なら〇〇設備さんが行きます」と、会ったこともない下請け業者が派遣されてきます。 彼らが悪いわけではありませんが、彼らは「本部から安く請け負わされた仕事」をこなすのに必死です。 「1件あたり〇〇円」というギリギリの単価で動いているため、どうしても**「質よりスピード」**にならざるを得ないのです。
私が以前、竹原市内で見た他社の工事現場でのことです。 給湯器の固定ビスが、本来4本必要なのに上2本しか打たれていませんでした。「下地がなくてビスが効かなかったから」というのが理由でしょうが、地震が来たら落下する危険性がありました。 また、リモコンのコーキング(防水処理)が雑で、隙間から水が入り、壁紙が黒カビだらけになっていたお宅もありました。 こういう仕事を見ると、同じ職人として情けなくなります。
私は、自分の会社で受注し、自分の足で竹原市まで伺います。下請けへの丸投げは絶対にしません。 なぜなら、**「品質のコントロールができないから」**です。
私の現場のルールは厳格です。 「水平器を使ってミリ単位で垂直を出す」「配管接続部は鏡を使って裏側まで目視確認する」「ガス漏れ検査は検知器と検知液のダブルチェックを行う」。 そして、ビス一本にもこだわります。錆びやすい鉄のビスではなく、高価ですが耐久性のあるステンレスビスを使用します。 スタッフには**「自分の実家の給湯器だと思って工事しろ」**と叩き込んでいます。 実家の親の給湯器交換で、手抜きをする人間はいませんよね? 海風で錆びないように、冬に凍らないように、万全の対策をするはずです。その気持ちを、全てのお客様に向けるのです。
また、竹原市は広島市内からは少し距離がありますが、私たちは県内全域を責任持ってカバーしています。 竹原のお客様も、広島市内のお客様と同じく、私たちの大切な「お得意様」です。 距離を言い訳にせず、何かあればすぐに駆けつける。その覚悟がある業者かどうかが、10年後の安心を左右します。 「安いから」ではなく、「この人なら安心して任せられる」と思って選んでいただきたい。給湯器は、家族のあたたかい時間を支える大切な機械なのですから。

工事完了までの流れ:面倒な型番確認も丸投げOK!

私たちへのご依頼はシンプルです。「お湯が出なくて困っている」と伝えていただくだけで結構です。専門用語は一切不要です。
お問い合わせ(電話・フォーム): まずはご連絡ください。「お湯が出ない」「異音がする」など、症状を教えてください。給湯器の型番がわからなければ、スマホで写真を撮って送っていただければ、私たちが適合機種を特定します。
現地調査・お見積り(無料): 竹原市エリアであれば、最短で現地調査に伺います。設置状況、塩害の程度、搬入経路、ガスの種類(プロパンか都市ガスか)、所有権の有無などを確認し、その場で「確定見積もり」をご提示します。後から追加料金が発生することは一切ありません。
工事日程の調整: 在庫があれば即日、なければメーカー納期を確認して最短の日程をご案内します。お風呂に入れない期間を極力短くするため、状況によっては「貸出用給湯器」を仮設置して、その日のお湯を確保する応急処置も行います(在庫状況によります)。
交換工事・試運転: 工事時間は概ね3時間〜半日程度です。古い給湯器の撤去、新しい給湯器の設置、配管接続、リモコン交換、ガス漏れ検査、試運転まで一貫して行います。
操作説明・お引き渡し: 新しい給湯器の使い方を丁寧にご説明します。ご高齢の方には、文字を大きくした手書きの操作ガイドをお渡しすることもあります。
お問い合わせ(24時間365日)
電話・フォームで即手配
よくある質問(FAQ)
- Q. 忠海の海沿いですが、塩害仕様じゃなくても大丈夫ですか?
- A. メーカー推奨は塩害仕様ですが、ご予算や納期(通常1-2ヶ月待ち)の都合で標準仕様を選ばれるお客様もいらっしゃいます。その場合、私たちは配管カバーへの追加塗装や、錆びにくいステンレスビスの使用、設置場所の微調整など、現場レベルで可能な限りの延命措置を行います。ただし、それでも耐用年数は塩害仕様に劣る可能性がある点は正直にご説明させていただき、納得の上でお選びいただいています。
- Q. ネットで買った給湯器の取り付けだけ(施主支給)は頼めますか?
- A. 基本的にはお受けしておりますが、注意点があります。竹原市で多いプロパンガスの「貸与契約」が結ばれている場合、勝手に交換すると違約金が発生するリスクがあります。また、ネット購入品は「初期不良」時の対応が難しく、工事がストップしてお客様が困るケースも多々あります。リスク回避のためにも、まずは購入前に一度ご相談いただくことを強くお勧めします。
- Q. 給湯器の在庫がないと言われました。お風呂はどうすればいいですか?
- A. 諦める前にご相談ください。私たちは独自のルートで在庫を確保しているほか、メーカー違いの同等品(例えばノーリツがなければリンナイで提案など)を提案して、即日工事を実現できるケースが多々あります。また、どうしても希望の商品がない場合でも、一時的にお湯を使えるようにする「貸出機」の設置や、配管カバーだけ後日施工にするなどの「裏技」を駆使して、今日のお風呂を確保する努力を全力で行います。


