不安を先に解いてから進める——現場歴25年・大塚の段取り
「工期はどのくらい?庭や壁は汚れない?音は大きい?」——初めての方ほど不安が多いもの。私はまず、既設機の状態・基礎の強度・配管/配線の再利用性・ブレーカー容量・搬入動線を現地で整理し、完了時の仕上がりイメージを共有します。着手前にゴールを握ることで、作業は静かに、そして早く終わります。詳しくは生活案内所の強みでも解説しています。
このページでは、実際のビフォー→作業→アフターを写真で追いながら、要点だけをやさしく解説します。
ビフォー:現地診断で決まる8割
最初の肝は、設置スペース・基礎レベル・配管の健全性。ここでの見落としは後の手戻りに直結します。特にドレン排水の逃がし方、保温材の劣化、転倒防止金具、分電盤の容量、リモコンの互換を重点チェックします。

小話:雨予報の日は、最初に養生と防泥対策を厚めに。パッキン面に汚れが乗ると、後の微小漏れの原因になります。

既設の室外機側面から、風の抜けと近接物とのクリアランスを確認。凍結帯の可能性もここで洗い出します。

屋内はリモコンの型式・配線経路・防水性をチェック。浴室と台所の双方を確認し、交換の可否と作業時間の目安を固めます。

室内側のリモコンも表示・通信・通話機能を点検。壁内の配線経路と固定強度も見ます。

事前チェックリスト(抜粋)
- 基礎サイズ・レベル・アンカー位置
- 給水/給湯/ふろ配管の再利用可否と保温材の交換範囲
- 分電盤容量・専用回路・アース
- ドレン排水の経路と凍結リスク
- 浴室/台所リモコンの互換性と配線経路
作業:撤去→基礎→据付→配管・配線→試運転
当日は安全停止と排水から開始。重量物の搬出は通路養生を徹底し、仮置き位置と音の出やすい工程のタイミングを近隣に配慮して調整します。基礎は既設流用かエコベースかを選択し、水平出しとアンカーで転倒防止を最優先。タンクは鉛直を厳密に合わせます。

配管は応力ゼロを意識し、パッキンは新品、シールは適正トルク。保温材は屋外仕様+紫外線カバーまで。電気は専用回路・アースを確認し、リモコンは防水と水平を確保して取り付けます。最後に循環洗浄・漏れ試験・試運転で異常がないかを確認します。

屋外ユニット周りは配管の逃がしと振動伝達の抑制を両立。固定金具の締結トルクも確認してから保温の仕上げへ。

時間配分(目安)
- 撤去・搬出:60〜90分
- 基礎確認・据付・アンカー:60分
- 配管・配線:120〜180分
- 試運転・取扱説明:30〜60分
アフター:仕上がりの確認と使い勝手の最適化
工事後は仕上がりを写真で記録。省エネ設定(学習運転・昼間シフト等)、満タン沸き上げの時刻、入浴モードの推奨値などを生活リズムに合わせて初期設定してお引き渡しします。操作メモも残すので、翌日から迷いません。

浴室側の視認性も大切。家族みんなが使う場所だから、シンプルで分かりやすい操作に整えます。

よくあるリスクと回避
- ドレン逆勾配:屋外マスへ逃がし、凍結帯は断熱で保護
- ブレーカー容量不足:事前に増設/分電盤交換をご提案
- 通路幅が狭い:小運搬・養生強化・仮置き位置の再設計
- 凍結地域:ヒーターと保温厚で凍結/霜対策を強化
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よくある質問
不安をすぐ解消
Q1. 工事時間はどのくらい?在宅は必要?
【サマリー】標準的な交換で半日〜1日。在宅は原則必要ですが、屋外中心のため外出時間を調整しながら進められます。
撤去・据付・配管配線・試運転まで含めて4〜6時間が目安です。屋内作業は主にリモコン交換と最終確認のみ。鍵の受け渡しや一時外出は事前に段取りします。
Q2. 追加費用が出やすいのはどこ?
【サマリー】基礎補強・分電盤容量不足・ドレン排水の新設が代表例。事前診断で可能な限り洗い出します。
重量物のため基礎条件が不足していると補強が必要。専用回路/アースの不足や旧式分電盤では電気工事が追加に。ドレン経路が取れない場合は新設します。
Q3. 騒音やご近所への配慮は?
【サマリー】搬出入時の金物音・電動工具音が中心。時間帯配慮と養生で最小化します。
作業時間は日中帯に限定し、仮置き場所の合意と動線養生で音と振動を抑制。騒音の出やすい工程は短時間で終わらせます。
Q4. 省エネ設定はやってくれる?
【サマリー】初期設定(学習運転・昼間シフト等)を生活リズムに合わせて実施します。
入浴時刻・給湯量に合わせ、学習運転や沸き上げ時刻を最適化。操作メモを残し、翌日から迷わず使えるようにします。
