香川県で石油給湯器の交換をご検討中の皆様へ。まずは「現場の現実」をお話しします

はじめまして。給湯器交換の現場に立ち続けて25年、泥臭い現場作業とお客様との対話を何よりも大切にしている大塚と申します。
突然ですが、今このページをご覧になっているあなたは、おそらく「お湯が出なくて困っている」か、「そろそろ交換時期と言われて不安になっている」かのどちらかでしょう。特に香川県内、高松市や丸亀市、あるいは少し山間に入った地域で、冬場の寒い時期にお湯が止まってしまった時の絶望感は、言葉にできないものがあります。
ネットで検索すれば、「激安」「即日」「地域最安値」といった耳障りの良い言葉が並んでいます。しかし、私はあえて最初に申し上げたい。「給湯器交換は、単に機械を付け替えれば終わりという単純な作業ではありません」と。
なぜなら、各ご家庭によって家族構成も違えば、お風呂に入る時間帯も違う。海沿いの地域なら潮風による塩害リスクがありますし、山間部なら凍結の心配もある。それなのに、どのお客様にも同じような「売れ筋商品」をただ勧めるだけの業者が後を絶ちません。それは私から言わせれば、プロの仕事ではない。「商品を右から左へ流すだけの物流作業」です。
私は、お客様が本当に求めているのは「新しい給湯器」そのものではなく、「当たり前にお湯が使える安心な生活」の復旧だと考えています。だからこそ、時にはお客様が「これが欲しい」と言っても、「お客様の生活スタイルなら、こちらの安い機種で十分ですよ」と、あえてグレードダウンを提案することもあります。逆に、安さだけで選ぼうとする方に「その機種では、香川の水圧と冬場の使用環境では5年でダメになります」と、プロとして苦言を呈することもあります。
この記事では、きれいごとの営業トークは一切抜きにして、私が現場で見てきた「失敗しない石油給湯器交換の真実」を、包み隠さずお伝えします。少し長く感じるかもしれませんが、数十万円の買い物です。後悔しないために、ぜひ最後までお付き合いください。
香川の石油給湯器交換、安さだけで選ぶと失敗する「適正価格」の真実
【一般論】ネットで見かける激安価格と見積もりの仕組み
石油給湯器の交換を検討する際、最も気になるのはやはり費用でしょう。インターネットで検索すると、メーカー希望小売価格の半額以下、時には70%OFFといった驚くような割引率を目にすることがあります。一般的に、石油給湯器の交換費用の相場は、本体価格、工事費、処分費を含めて10万円台後半から40万円程度と幅広くなっています。
価格差が生まれる主な要因は、給湯器の機能(給湯専用、追い焚き機能付き、暖房機能付きなど)や、省エネ性能(標準タイプかエコフィールか)によるものです。また、業者によっては「工事費込み」と表示しながら、実際には標準工事に含まれない追加部材費や、古い給湯器の搬出費用を別途請求するケースもあります。
多くの消費者は、複数の業者から相見積もりを取り、総額が安い業者を選ぼうとします。これは経済合理性の観点からは正しい行動のように思えますが、給湯器のような設備機器の場合、初期費用の安さだけで判断することにはリスクも伴います。安価な部材を使用されたり、必要な断熱処理が省略されたりすることで、数年後に水漏れや凍結トラブルが発生し、結果的に修理費用がかさんでしまうことがあるからです。
【現場の真実】「本体価格」に騙されるな。見積もりに隠された部材と手間の話をしよう
さて、ここからが本題です。私が現場で「他社の見積もり」を見せていただいた時に、思わず眉をひそめてしまう瞬間があります。それは、金額が安すぎるからではありません。「必要なものが、入っていない」からです。
例えば、香川県の海沿い、坂出や観音寺のあたりのお客様の家で、潮風にさらされ続けた給湯器を交換するとしましょう。既存の配管はサビだらけで、接続部の金具も腐食して固着していることがほとんどです。これをまともに交換するには、配管の一部を切り取って新しく作り直したり、サビに強い部材を選定して交換したりする手間と材料費がかかります。
しかし、「激安」を謳う業者の見積もりには、この「配管補修費」や「防錆部材費」が含まれていないことが多い。現場に来てから「あ、これは追加工事が必要ですね」と言って数万円を上乗せするか、あるいは――これが一番恐ろしいのですが――腐食した配管をそのまま使い回して、新品の給湯器を無理やり接続して帰ってしまうのです。
お客様は気づきません。「あぁ、安く済んでよかった」と思うでしょう。しかし、1年後、2年後に接続部から水漏れが起きます。その時にはもう保証期間外だとか、施工不良ではないと言い逃れをされる。これが「安物買いの銭失い」の典型例です。
また、私はスタッフによくこう言います。「お客様の財布を守る本当の方法は、値引き合戦に参加することではなく、適切なダウングレードを提案することだ」と。 先日もあるご家庭で、「フルオートの最高級機種が欲しい」というご相談を受けました。しかし、よくよくお話を聞くと、お子様は独立され、ご夫婦二人暮らし。追い焚きもほとんど使わず、シャワーがメインだといいます。さらに、以前の機種についていた暖房機能や乾燥機能も「使い方がわからなくて一度も使っていない」とおっしゃる。
そんな方に、高機能な40万円の給湯器を売るのは、業者としては儲かりますが、人としては失格です。私は「お客様、その機能は不要です。給湯専用か、シンプルなオートタイプにすれば、機能は十分で費用も15万円は浮きますよ」と提案しました。浮いたお金で、美味しいものでも食べていただいた方がよほど幸せなはずです。
私たちの見積もりは、決して「最安値」ではないかもしれません。しかし、そこには「10年間、何事もなくお湯が使える」ための技術料と、本当に必要な部材費、そして「売りつけない」という誠実さが含まれています。適正価格で最高のサービスを提供する。それが、私が考えるプロの仕事です。

「直圧式」か「貯湯式」か?香川の気候と水圧に合った選び方
【一般論】給湯方式の違いとエコフィールのメリット・デメリット
石油給湯器を選ぶ際、最も重要な技術的要素の一つが「給湯方式」です。大きく分けて「直圧式(水道直圧式)」と「貯湯式(減圧式)」の2種類があります。
直圧式は、水道の圧力をそのまま利用して、熱交換器で瞬間的にお湯を作る方式です。メリットは、シャワーの勢いが強く、2階や3階でもパワフルにお湯が使えることです。また、必要な分だけその都度沸かすため、湯切れの心配もありません。現在の主流はこちらのタイプです。
一方、貯湯式は、給湯器内部のタンクにお湯を貯めておく方式です。水道圧を一度減圧弁で弱めてからタンクに送るため、シャワーの勢いは直圧式に比べて弱くなります。しかし、構造がシンプルで本体価格が安く、短時間の使用なら温度変化が少ないというメリットがあります。また、古い配管の家では、高圧の直圧式にすると配管破裂のリスクがあるため、あえて貯湯式を選ぶケースもあります。
また、最近話題の「エコフィール」は、従来捨てていた排熱を再利用して熱効率を高めた省エネ機種です。灯油の使用量を年間で約10〜15%削減できるとされ、ランニングコストを抑えたい方に人気です。ただし、本体価格が従来型より高くなるため、使用頻度が少ないご家庭では、元を取るのに時間がかかる場合もあります。
【現場の真実】カタログ数値より大事なのは「シャワーの圧」と「冬場の凍結リスク」だ
カタログスペックの説明は上記の通りですが、現場目線で言うと、選び方の基準はもっと「生活実感」に即したものであるべきです。
まず、香川県のお客様でよくあるのが、「昔のボイラー(貯湯式)から、最新の直圧式に変えたい」というご相談です。「シャワーの勢いが強くなる」と聞いて楽しみにされているのですが、ここで私は必ずブレーキをかけます。築年数が30年を超えているようなお宅で、配管が鉄管や古い塩ビ管のままの場合、いきなり直圧式の高い水圧をかけると、見えない床下や壁の中で配管が破裂する「ウォーターハンマー現象」や水漏れを引き起こすリスクがあるからです。
私は必ず現場調査で水圧と配管の状態を確認します。もしリスクが高いと判断すれば、「シャワーの圧は少し我慢してでも、家の安全のために貯湯式(高圧力型)にしましょう」と説得します。これがプロの責任です。
次に、メーカー選定について。カタログには良いことしか書いていませんが、私たち施工業者は「中身」を知っています。例えば、香川県は基本的には温暖ですが、山間部では冬場に氷点下になることもあります。 石油給湯器にはノーリツやコロナ、長府製作所などがありますが、実はメーカーによって得意分野が違います。ノーリツはガス給湯器の技術を応用した制御に優れていますが、こと「寒冷地対応」や「石油機器」のタフさにおいては、新潟発祥のコロナや、長年石油ボイラーを作ってきた長府製作所に一日の長があると感じる場面も多々あります。
特に、寒冷地仕様についてよく質問を受けますが、香川県の平野部であれば、基本的に「寒冷地仕様」は不要です。マイナス15度を下回るような北海道仕様にする必要はありません。通常の機種でも凍結防止ヒーターは内蔵されています。 大事なのは、機種の仕様よりも「施工時の保温工事」です。給湯器の根元までしっかりと保温材を巻き、隙間風が入らないようにテーピングする。露出している配管をいかに守るか。これをサボると、どんなに高い寒冷地仕様の給湯器をつけても、配管部分で凍って水が出なくなります。
また、海沿いの「塩害」も無視できません。瀬戸内海の潮風は穏やかに見えて、金属を確実に蝕みます。メーカーには「塩害塗装」というオプションがありますが、これを発注すると納期が1〜2ヶ月かかってしまうことが多い。「壊れてから」依頼されたのでは間に合わないのです。 そこで私の裏技ですが、まず標準の在庫品ですぐにお湯が出るように工事をしてしまう。そして、外装カバーだけ後から塩害塗装品を取り寄せて交換する、あるいは、設置場所を工夫して直接潮風が当たらない場所に移動させる提案をする。 マニュアル通りに「納期2ヶ月待ちです」なんて言って、お客様を冷たい水の生活に放置するなんて、私にはできません。どうすれば「今すぐ」お湯が使えて、かつ「長持ち」するか。その知恵を絞るのが私たちの仕事です。
その工事、10年後も持ちますか?プロが見る施工品質の差
【一般論】資格や実績で選ぶ業者選びのポイント
給湯器の交換には、専門的な資格が必要です。石油給湯器の場合、「危険物取扱者」や「石油機器技術管理士」、配管接続には「給水装置工事主任技術者」などの資格が求められる場合があります。また、電気工事を伴う場合は「電気工事士」の資格も必要です。
業者選びの際は、これらの資格を保有しているかどうかが最低限のチェックポイントとなります。また、施工実績数や創業年数も、その業者の信頼性を測る指標になります。実績が多い業者は、様々な現場トラブルに対応した経験が豊富であり、イレギュラーな事態にも柔軟に対応できる可能性が高いです。
さらに、アフターサービスや保証内容も重要です。工事保証(施工ミスに対する保証)と機器保証(製品の故障に対する保証)は別物ですので、それぞれ何年の保証がついているか、24時間のコールセンターはあるかなどを確認することをお勧めします。口コミサイトやGoogleマップのレビューも参考になりますが、サクラの投稿が含まれている可能性もあるため、具体的な施工内容に触れているレビューを中心に確認すると良いでしょう。
【現場の真実】配管カバーの中を見れば一発でわかる。手抜き工事と「愛のある工事」の決定的な違い
資格や保証はもちろん大切ですが、正直に申し上げます。資格を持っていても、雑な仕事をする職人は山ほどいます。私が現場で他社の施工跡を見て、「これは酷い…」と絶句することが年に何度もあります。
一番わかりやすいのが、「見えない部分の手抜き」です。 例えば、給湯器の下にある配管カバー(配管を隠す化粧パネル)を開けた時。雑な業者の仕事は、中の配管がぐちゃぐちゃに絡まり合い、保温材が巻かれていない部分が剥き出しになっています。「どうせカバーをして見えなくなるからいいだろう」という心の甘えが、そこにはっきりと表れています。 保温材が巻かれていない部分があれば、そこから熱が逃げて光熱費が無駄になりますし、冬場はその数センチの隙間から凍結が始まります。
私たちのチームでは、「配管の美しさ」に徹底的にこだわります。誰が見ていなくても、配管は垂直・平行に整え、保温材は隙間なく巻き、キャンバステープで美しく仕上げる。これは単なる自己満足ではありません。きれいに施工された配管は、水流の抵抗が少なく、機器への負担が減るのです。また、将来のメンテナンス時にも、どこがどの管か一目でわかるため、修理がスムーズになります。
また、スタッフ教育においても、「作業員」ではなく「生活案内人」であれと叩き込んでいます。 給湯器交換の現場では、技術力と同じくらい「想像力」が必要です。 「この場所に給湯器を置くと、隣の家の寝室に近いから、夜中の稼働音で迷惑がかかるかもしれない。少し位置をずらそう」 「高齢の方がお住まいだから、リモコンの文字が大きいタイプを提案しよう」 「今は元気だけど、将来車椅子になるかもしれないから、通路を塞がないように配管を壁に寄せよう」
こういった「気づき」は、マニュアルには書いてありません。お客様の生活に入り込み、自分の家族のことのように考えることからしか生まれません。 以前、あるスタッフが、お客様から「高い給湯器を買いたい」と言われたのに、「お客様の生活ならもっと安い機種で十分です」と提案して、逆に怒られたことがありました。しかし、そのスタッフは諦めず、「なぜその機種が最適なのか」を熱心に説明し、最終的には安い機種でご納得いただきました。 後日、そのお客様から涙ながらの感謝の手紙をいただきました。「高いものを売りつけようとする業者ばかりの中で、私のことを本当に考えてくれたのはあなた達だけだった」と。
私たちは、メーカーの在庫が欠品している時でも、諦めません。 「Aという商品がないなら、Bという商品で、配管を少し加工すれば取り付けられます」 「据え置き型がないなら、壁掛け型を専用部材で据え置き設置に変更できます」 このように、あらゆる引き出しを持っています。他社で「在庫がないから1ヶ月待ちです」「この現場は複雑だからできません」と断られた方こそ、ぜひ私たちに声をかけてください。 プロが諦めた現場を、さらに上の技術で解決する。それが私たちの誇りであり、日常です。

お問い合わせから工事完了までの流れ

私たちへのご依頼は、非常にシンプルです。お客様はお湯が出なくて困っているのですから、面倒な手続きは一切不要。最短最速で日常を取り戻すためのフローをご用意しています。
STEP 1:お問い合わせ(電話・フォーム)
まずはお電話か下記フォームよりご連絡ください。「お湯が出ない」「異音がする」など、状況を簡単にお伝えいただくだけで結構です。型番がわかればスムーズですが、わからなくても問題ありません。
STEP 2:現地調査・お見積もり(無料)
原則として現地を確認させていただきます。設置状況、配管の状態、搬入経路などをプロの目で確認し、その場で最適かつ無駄のないプランをご提案します。この時点で、追加費用のない確定見積もりをお出しします。
STEP 3:工事日程の調整
在庫があれば、即日〜翌日の工事も可能です。土日祝日、夜間の工事も対応しております。「仕事が終わってからがいい」「土曜日の午前中に」など、ご都合を遠慮なくおっしゃってください。
STEP 4:交換工事・試運転
工事時間は通常2〜4時間程度です。古い給湯器の撤去、新しい給湯器の設置、配管接続、保温工事、リモコン交換を行います。工事完了後、お客様立会いのもとでお湯が出ることを確認し、使い方の説明をさせていただきます。
STEP 5:お支払い・アフターフォロー
工事完了後、問題がないことを確認していただいてからのお支払いです。万が一の不具合や使い方の疑問があれば、いつでもご連絡ください。地元密着ですので、すぐに駆けつけます。
お問い合わせ(24時間365日)
電話・フォームで即手配
よくあるご質問 (FAQ)
- Q. 香川県の島しょ部(小豆島など)や山間部でも対応してくれますか?
- A. はい、基本的には対応可能です。ただし、フェリー移動が必要な場合や、積雪による通行止めがある場合などは、出張費や日程についてご相談させていただくことがございます。まずはお気軽にお問い合わせください。地元の地理に詳しいスタッフが最適なルートで駆けつけます。
- Q. 石油給湯器からガス給湯器、あるいはエコキュートへの変更はできますか?
- A. 可能です。私たちは「お湯を作る」あらゆる設備に精通しています。灯油タンクの給油が面倒になった方にはガス給湯器を、光熱費を一本化したい方にはエコキュートをご提案するなど、ライフスタイルの変化に合わせた熱源転換工事も得意としています。それぞれのメリット・デメリットを公平にご説明します。
- Q. 工事に追加費用がかかることはありますか?
- A. 現地調査後の「確定見積もり」からは、お客様からの追加要望がない限り、1円も追加費用はいただきません。工事当日に予想外の部材が必要になっても、それはこちらの見立て不足ですので、会社負担で対応します。どうぞご安心ください。




