清須市にお住まいの皆様へ：石油給湯器の交換、ただの「価格」で選ぶと10年後に泣きます
清須市で石油給湯器（ボイラー）の不調にお困りの方、はじめまして。給湯器交換の現場一筋、施工責任者の大塚です。
突然ですが、あなたは今、こんな状況ではないでしょうか？ 「お湯が出ない、シャワーが冷たい」「ボイラーから聞いたことのない異音がする」「灯油の臭いがキツくなってきた」。そして、慌ててスマホで「清須市 給湯器交換 安い」と検索し、一番上の業者に電話しようとしているかもしれません。
ちょっと待ってください。その電話、まだ早すぎます。
私はこれまで何千件もの現場を見てきました。その中で一番悔しいのは、他社で交換したばかりのお客様から「やっぱり調子が悪い」「光熱費が異常に上がった」という相談を受ける時です。石油給湯器は、ガス給湯器以上に「設置環境」と「機種選定」が命です。特に清須市のようなエリアでは、冬場の伊吹おろしによる配管凍結や、設置場所による排気の問題を無視して「ただ安い在庫品」を取り付ける業者が後を絶ちません。
お客様は「お湯が出ればなんでもいい」とおっしゃいます 。確かにそうです。一番の願いは「今日お風呂に入ること」でしょう。しかし、私たちプロの仕事は、ただ機械を入れ替えることではありません。お客様が気づいていない「生活スタイルの変化」や「隠れたリスク」を見抜き、10年間安心して使える状態に仕上げることです 。
この記事では、ネット上の綺麗なカタログ情報には載っていない、現場の泥臭い「真実」をお話しします。読み終える頃には、どの業者に頼むべきか、ご自身で判断できるようになっているはずです。
【現場の真実 1】石油給湯器の交換費用、表示価格の裏にある「見えないコスト」の正体
一般的な相場と「格安」のカラクリ
まず、一般的なお話をしましょう。石油給湯器の交換にかかる費用は、「本体価格」＋「工事費」＋「処分費」で構成されます。 清須市周辺での一般的な相場としては、直圧式の給湯専用タイプで10万円台後半から、追い焚き機能付きのフルオートタイプで20万円台〜30万円台といったところが目安になります。
インターネットで検索すると「本体80%OFF！工事費込みで激安！」といった広告が踊っています。確かに、メーカーの大量仕入れによって本体価格を下げることは可能です。しかし、あまりにも安すぎる見積もりには、必ず「理由」があります。例えば、標準工事費に含まれる内容が極端に少ない、使用する部材が亜鉛メッキなどの安価で錆びやすいものである、あるいは資格を持たないアルバイトスタッフが施工している、といったケースです。
特に石油給湯器の場合、送油管（灯油をタンクから送る銅管）の接続や、排気筒の設置には専門的な知識と技術が必要です。ここをコストカットされると、油漏れによる火災事故や、不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクに直結します。「安さ」だけを追求することで、命に関わるリスクを背負うことになりかねないのが、この業界の怖いところです。
【大塚の視点】見積書には載らない「オイルタンク」と「配管」の罠
ここからが本題です。私が現場で見積もりをする際、本体の値段よりも先にチェックする場所があります。それは「ホームタンク（灯油タンク）」の中身と「配管の保温材」です。
多くの格安業者は、見積もり依頼が来ると「給湯器の型番」だけを聞いて金額を出します 。これはハッキリ言って「素人仕事」です。なぜなら、10年以上使った石油給湯器の場合、給湯器本体だけでなく、外にある灯油タンクの中に「水」や「サビ（スラッジ）」が溜まっている可能性が非常に高いからです。
私が清須市で担当したあるお客様の事例です。他社で「地域最安値」でボイラーを交換した直後から、頻繁にエラーが出ると相談を受けました。駆けつけて調べてみると、新品のボイラーのフィルターが真っ黒なドロドロの錆で詰まっていたのです。原因は、古いタンクをそのまま使い回したこと。タンクの底に溜まっていた錆が、新しいボイラーに流れ込み、精密な燃焼部分を一瞬でダメにしていました。
その業者は「タンクの交換なんて頼まれていない」と言ったそうです。しかし、プロなら交換時にタンクの水抜きや洗浄、あるいはフィルターの点検を提案すべきです。私たちは、必要であればタンクの洗浄や交換もセットで提案します。それは売り上げを上げたいからではなく、そうしないと新品の給湯器が1年で壊れることが分かっているからです 。
また、清須市は冬場、風が強く吹く地域です。屋外露出配管の保温材（断熱材）がボロボロに剥がれている家をよく見かけます。格安工事では、この保温材を「キャンパステープ（薄いテープ）」を一重巻くだけで終わらせることが多い。これでは愛知の冬、特に寒波が来た時に一発で凍結します。
メーカーの人間と話をすると、マイナス15度を下回らない限り寒冷地仕様は不要と言いますが 、それは「機械が壊れない」というだけの話。配管が凍ってお湯が出なくなるのは別問題です 。私たちは、風当たりの強い北側の設置などの場合、通常より厚手の保温材を使用し、凍結防止ヒーターの動作確認まで徹底して行います。
「表示価格」には、こういった「10年持たせるための部材費・手間賃」は含まれていません。見積もりの安さだけで選ぶということは、これらの安全対策を全て放棄するのと同じことなのです。
【現場の真実 2】メーカー選びと機種選定、カタログスペックを信じるな
「直圧式」と「貯湯式」の違い、メーカーの特徴
石油給湯器を選ぶ際、最大の分岐点は「直圧式（水道直圧式）」か「貯湯式（減圧式）」か、という点です。
一般的に、直圧式は水道の圧力をそのまま利用するため、シャワーの勢いが強く、2階や3階への給湯も可能です。一方、貯湯式は一度タンクにお湯を貯める構造上、水圧は弱くなりますが、価格が安く、配管が古い家でも水漏れのリスクが少ないというメリットがあります。
メーカーについては、石油給湯器の二大巨頭は「ノーリツ」と「コロナ」です。ガス給湯器で有名なリンナイは、実は石油給湯器を製造していません 。ノーリツはデザイン性が高く、リモコンの操作性も洗練されています。一方、コロナは新潟発祥のメーカーだけあって、寒冷地での信頼性や、質実剛健な作りが特徴です 。長府製作所なども選択肢に入ります。
【大塚の視点】清須市の水圧事情と「能力ダウン」の提案
ここでも現場のリアルな話をします。お客様の多くは「今のと同じタイプでいい」とおっしゃいます。しかし、15年前と今とで、家族構成は変わっていませんか？
例えば、お子様が独立されてご夫婦二人暮らしになったご家庭。「せっかくだから良いものを」とフルオートの高圧力タイプ（直圧式）を希望されることがあります 。しかし、築年数が経っているお宅で、古い鉄管の配管を使用している場合、急に高圧力の直圧式に変えると、配管内部の錆が剥がれたり、最悪の場合、圧力に耐えきれず配管が破裂して水漏れを起こすリスクがあります。
私は、現場の配管状況を見て「お客様、今回はあえて圧力を下げた貯湯式にしましょう。その方が配管への負担が少なく、あと10年安心して住めますよ」と、あえてグレードダウンの提案をすることがあります 。売り上げは下がりますが、お客様の家のインフラを守るためには必要な判断です。
また、メーカー選びに関しても、「塩害」の視点を忘れてはいけません。清須市は海沿いではありませんが、風向きによっては遠くからの塩分を含んだ風の影響を受けることもゼロではありません。ただ、メーカーが言う「塩害塗装」までは必要ないケースがほとんどです 。塩害仕様は納期が1〜2ヶ月かかります 。お湯が出なくて困っているのに、塗装のために2ヶ月待てますか？
私は、標準仕様の在庫品をすぐに取り付け、必要であれば配管カバーや外装にこちらで防錆処理を施す提案をします。「塩害仕様じゃないとダメ」というマニュアル通りの営業マンと、「今すぐお風呂に入りたい」というお客様の気持ちを汲んで、現場で工夫して解決する職人。どちらが役に立つかは明らかだと思います。
さらに、石油からガスへの転換を勧められることもあるでしょう。確かにガスは管理が楽ですが、ランニングコストは石油の方が圧倒的に安い場合が多いです。ガス会社系の営業マンは「ガスの方がお得」と言いますが、本当に毎月の支払いを計算しましたか？私たちは石油もガスも両方扱っています。だからこそ、ポジショントークなしで、お客様の家計にとって本当にメリットがある方を提案できます。
「何も考えずに同じものに変える」のが一番危険です。生活が変われば、最適な給湯器も変わります。私たちは「生活案内人」として、今のあなたにベストな一台を選び抜きます 。
【現場の真実 3】「どこも同じ」ではない施工品質、職人の腕で寿命が決まる
資格と保証、当たり前の基準
給湯器の交換には、様々な資格が必要です。ガスならガス機器設置スペシャリスト、電気なら電気工事士、そして水道の給水装置工事主任技術者などです。これらを持っていることは「当たり前」のラインです。
また、施工保証についても「10年保証」を謳う業者が増えてきました。しかし、その保証内容は会社によってまちまちです。工事起因のトラブルには対応するが、経年劣化や消耗品は対象外、出張費は別途請求、といった細かい規約があることが多いので注意が必要です。
【大塚の視点】説明書にはない「現場対応力」と「断らない覚悟」
資格を持っているだけで良い工事ができるなら、苦労はありません。現場は生き物です。マニュアル通りにいかないことの方が多いのです。
例えば、清須市の古い住宅街では、給湯器の設置場所が非常に狭く、隣の家の壁との隙間が数センチしかないような場所があります。他社では「狭すぎて作業できない」「足場を組まないと無理」と断られた案件も、私たちは何度も受けてきました。 私たちは「断らない」ことを信条としています 。お客様から「もういい」と言われるまでは、絶対に諦めません。狭いなら狭いなりの工具を自作し、身体をねじ込んででも施工します。
また、施工スピードについてもこだわりがあります。 「在庫がないから1週間後」「工事の空きがないから来週」…お湯が出ないお客様にそんなことは言えません。私たちは、メーカー欠品が起きやすい時期でも対応できるよう、様々なルートで在庫を確保し、代替機種の提案ノウハウを持っています 。 壁掛けタイプしか在庫がない場合でも、据え置き用の部材を組み合わせて設置する技術があります。A社の給湯器がつかないなら、B社の給湯器を加工して取り付ける知識があります 。
そして、私がスタッフに徹底して教育しているのが「お客様の不安を取り除くこと」です。 工事中、ただ黙々と作業をして帰る職人は二流です。「今、何をしているのか」「なぜこの作業が必要なのか」を説明し、工事完了後には「凍結した時の対処法」や「エラーが出た時のリセット方法」まで丁寧にお伝えします。 自分が毎日お風呂に入れているからといって、お湯が出なくて困っているお客様の気持ちを忘れてはいけません 。私たちは、工事が終わってお湯が出た瞬間のお客様の「あぁ、よかった！」という安堵の表情を見るために仕事をしています。
私たちのチームは、電話受付から工事完了まで、分業制ではありません。受付をした人間が現場のことも熟知しており、即座に職人の手配を行います 。たらい回しにされるストレスを感じさせません。これが、清須市で私たちが選ばれ続けている理由です。
給湯器交換工事の流れ：お電話からお湯が出るまで
お問い合わせから工事完了までのスムーズな流れをご案内します。お湯が出ない緊急事態ですので、私たちは最短のルートで対応します。
STEP 1：お問い合わせ・ヒアリング
まずはお電話、または下記フォームよりご連絡ください。「お湯が出ない」「異音がする」など、症状をお伝えください。現在お使いの給湯器の型番（本体前面のシールに記載）がわかると、よりスムーズに在庫確認が可能です。 ご希望があれば、LINEなどで現場の写真を送っていただくことで、訪問見積もりなしで正確な金額を提示することも可能です。
STEP 2：現地調査・お見積り
必要に応じて現地調査に伺います。設置場所の状況、搬入経路、配管の状態などをプロの目で確認します。この際、単に交換するだけでなく、タンクの清掃が必要か、配管の補修が必要かなど、長く使うための提案を含めた見積もりを作成します。もちろん、見積もりは無料です。
STEP 3：工事日程の調整・施工
お見積り内容にご納得いただけましたら、工事日程を決定します。在庫があれば、最短で即日工事も可能です。 工事当日は、養生をしっかり行い、丁寧かつスピーディーに作業を進めます。古い給湯器の撤去、新しい給湯器の設置、配管接続、リモコン交換、試運転まで、通常3〜4時間程度で完了します。
STEP 4：操作説明・お引き渡し
工事完了後、新しい給湯器の使い方をご説明します。特にご高齢の方がいらっしゃる場合は、分かりやすく丁寧に何度でもご説明します。最後にお客様と一緒にお湯が出ることを確認し、工事完了となります。お支払いは、工事完了後で構いません。
お問い合わせ（24時間365日）
電話・フォームで即手配
よくあるご質問（FAQ）
- Q. 工事費込みの総額はどのくらいですか？
- A. 機種や設置状況によりますが、石油給湯器の交換は総額で15万円〜30万円程度が一般的です。ただし、現場の状況（配管の腐食具合やタンク交換の有無）によって変動します。私たちは、後から追加費用が発生しないよう、事前に必ず確定見積もりを提示します。「思ったより高かった」ということがないよう、内訳も丁寧に説明いたします。
- Q. 冬場、給湯器が凍結してお湯が出ません。故障でしょうか？
- A. 寒い日の朝にお湯が出ない場合、多くは配管の凍結が原因で、給湯器自体の故障ではありません 。気温が上がり自然解凍すればお湯が出るようになります。慌ててお湯をかけたりすると配管が破裂する恐れがありますので、まずは様子を見てください。もし配管が破裂している場合や、解凍しても動かない場合はすぐにご連絡ください。メーカーは凍結修理は保証対象外ですが、私たちは現場に駆けつけます 。
- Q. 石油給湯器からガス給湯器に変えることはできますか？
- A. はい、可能です。プロパンガスや都市ガスの配管工事が必要になりますが、灯油タンクへの給油の手間をなくしたいという理由で変更される方もいらっしゃいます。ただし、ランニングコスト（毎月の燃料費）は一般的に灯油の方が安い傾向にあります。お客様のライフスタイルやご予算に合わせて、どちらがお得かシミュレーションいたします。
- Q. かなり古い機種を使っていますが、修理か交換か迷っています。
- A. 使用年数が10年を超えている場合、修理部品の供給が終了していることが多く、修理してもまた別の場所が壊れる可能性が高いため、交換をお勧めしています 。7〜8年程度であれば修理の価値はあります。私たちは「売ればいい」とは考えていませんので、修理で直る見込みがあり、それがお客様にとって経済的であれば、正直に修理をご提案します。
