逗子市で石油給湯器交換にお悩みの方へ。海風と坂道の多いこの街で、10年後も後悔しない工事を約束します
逗子市にお住まいの皆様、こんにちは。給湯器交換一筋25年、現場責任者の大塚です。
逗子は素晴らしい街です。海があり、緑があり、歴史ある邸宅が並ぶ。しかし、私たち設備業者から見ると、これほど「給湯器にとって過酷な環境」もありません。海からの湿った塩風、山側特有の湿気、そして複雑な地形による設置場所の難易度。
「お湯が出ない」と電話をいただき、小坪や久木の坂道を駆け上がると、そこには塩害でボロボロになった給湯器や、どうやって搬入したのか不思議なほど奥まった場所に設置された機器が待っています。他社に「工事ができない」と断られたり、「足場が必要だから高額になる」と言われたりして途方に暮れているお客様に、私は何度も出会ってきました。
ネットで検索すれば「激安」を謳う業者は山ほど出てきます。しかし、逗子の現場を知らない業者が、カタログスペックだけで工事をするとどうなるか。数年で配管が腐食したり、排気筒が強風で外れたり、最悪の場合は漏水事故に繋がります。
この記事では、知識のない方やマニュアル通りのオペレーターには絶対に語れない、「逗子市で石油給湯器を交換するための現場の真実」を包み隠さずお話しします。少し長くなりますが、10数万円の工事で失敗したくない方は、ぜひ最後までお付き合いください。
【逗子特有の現場事情】塩害と設置環境から考える、本当に選ぶべき石油給湯器の正解
【一般論】石油給湯器の選び方は「給湯能力」と「機能」が基本です
一般的に、石油給湯器(灯油ボイラー)を選ぶ際に重視されるのは「給湯能力(キロ数)」と「機能(オートかフルオートか)」です。これらは家族構成やライフスタイルに合わせて選定するのがセオリーとされています。
まず給湯能力ですが、石油給湯器には主に「4万キロ」と「3万キロ」の2種類があります。4万キロは、シャワーと台所での同時使用でも水圧が落ちにくく、4人以上の家族や、2階にお風呂がある住宅推奨されます。一方、3万キロは単身世帯や夫婦二人暮らしなど、同時使用の頻度が低い家庭に向いています。能力を下げれば本体価格は安くなりますが、シャワーの勢いが弱まるストレスを感じる可能性があるため、現状の能力と同じものを選ぶのが無難です。
次に機能面です。「給湯専用」は蛇口をひねってお湯を出すだけのシンプルなタイプ。「オート」は湯張りから保温までを自動で行い、「フルオート」はそれに加えて足し湯や配管洗浄まで自動で行います。最近では、排熱を再利用して灯油代を節約する「エコフィール」という高効率機種も人気です。年間で数千円から1万円程度の灯油代削減が見込めるため、初期費用が多少高くても数年で元が取れるという計算になります。
また、設置タイプには「直圧式」と「貯湯式」があります。直圧式は水道圧をそのまま利用するためシャワーの勢いが強く、現代の主流です。貯湯式は一度タンクにお湯を貯めるため水圧は低いですが、古い配管でも破裂のリスクが少ないというメリットがあります。
【現場の真実】カタログを信じるな。逗子の「塩」と「坂」が全ての常識を覆す
「エコフィールがお得」「4万キロなら快適」…そんなカタログの謳い文句を鵜呑みにして、逗子の現場で痛い目を見たお客様を私は何人も見てきました。悪いことは言いません、逗子で給湯器を選ぶなら、まず「塩害」と「搬入経路」を最優先に考えてください。一般論なんて、現場では何の役にも立ちません。
1. 「耐塩害仕様」の納期と現実的な対策
逗子市、特に小坪、新宿、桜山あたりの海沿いや、風の通り道になる高台にお住まいの場合、標準仕様の給湯器は驚くほどの速さで錆びます。メーカーには「耐塩害仕様」という特別塗装を施したモデルがありますが、これには致命的な欠点があります。それは「納期」です。受注生産のため、発注から納品まで1ヶ月〜2ヶ月かかることがザラです。「今、お湯が出なくて困っている」というお客様に、「2ヶ月待ってください」なんて言えますか?言えませんよね。
だからこそ、私たち現場の人間は工夫します。標準在庫品を即日設置しつつ、錆びやすい外装の継ぎ目やビス穴に、現場で防錆塗装(クリアコーティングなど)を追加で施すのです。また、海風が直接当たる方向を避けて設置角度を微調整したり、波板で簡易的な防風壁を作ったりすることもあります。これをやらずに「耐塩害仕様じゃないから錆びても自己責任です」なんて言う業者は、プロ失格です。
2. 傾斜地での「エコフィール」導入の落とし穴
「灯油代が安くなる」と人気のエコフィールですが、これには「ドレン排水」という中和処理した排水が出る仕組みがあります。この排水を適切に汚水升や雨水管に流す工事が必要なのですが、逗子の山手(披露山やハイランドなど)の住宅地では、給湯器の設置場所の近くに排水設備がないケースが非常に多いのです。
以前、あるお客様の現場で、他社が設置したエコフィールの排水が垂れ流しになっており、冬場にそれが凍結して地面がスケートリンクのようになっていたことがありました。また、コンクリートの犬走りに苔が生え、基礎を痛めていた事例もあります。排水管を10メートル以上引き回す必要が出た場合、その施工費だけで数万円かかり、エコフィールの節約メリットなんて一瞬で吹き飛びます。現場を見ずに「エコフィールがお得です」と勧めてくる営業マンは、工事の過酷さを全く理解していません。私たちは、排水経路が確保できない場合は、あえて従来型をお勧めすることもあります。それがお客様の家を守ることに繋がるからです。
3. 狭小地・階段上げ現場での機種選定
逗子には、車が入らない細い路地の奥や、100段近い階段を上がった先にあるお宅がたくさんあります。ここで問題になるのが「重さ」と「搬入」です。例えば、貯湯式の石油給湯器はタンクがあるため非常に重く、機種によっては40kg〜50kgを超えます。これを一人で階段上げするのは不可能です。
ネットの格安業者は、作業員一人で来ることが多いです。現場に着いてから「これじゃ運べない」と作業を拒否されたり、「追加で人件費が3万円かかります」と当日にふっかけられたりするトラブルが後を絶ちません。私はGoogleマップのストリートビューだけでなく、必ず事前にお客様に「玄関まで階段は何段ありますか?」「軽トラは横付けできますか?」としつこいくらい確認します。必要なら、軽量な直圧式への変更を提案したり、あらかじめ屈強なスタッフを2名体制で手配したりします。現場のロジスティクスを無視した機種選定は、工事当日のトラブル直結です。
4. 配管の「種類」を見極める目
築年数が経過した逗子の邸宅では、給湯配管に「銅管」や「鉄管(ライニング鋼管)」が使われていることが多いです。特に古い鉄管は、内部が錆びこぶで狭くなっており、最新の直圧式給湯器の高圧に耐えられず、交換直後に配管破裂を起こすリスクがあります。これを防ぐには、減圧弁を入れて水圧を調整するか、リスクを説明した上で貯湯式を選ぶか、あるいは配管の一部引き直しを提案するか、高度な判断が求められます。「新品に交換すれば快適になりますよ」としか言わない業者は、この「既設配管との相性」を見ていません。水漏れが起きてから泣くのはお客様なのです。
【費用と見積もりの闇】「最安値」の裏にあるカラクリと、逗子ならではの追加請求リスク
【一般論】石油給湯器交換の相場は本体+工事費で決まります
石油給湯器の交換費用は、大きく分けて「本体価格」と「工事費(標準工事費)」の合計で算出されます。インターネットで検索すると、本体価格は定価の50%〜70%OFFで販売されていることが一般的です。工事費の相場は、単純な交換であれば35,000円〜50,000円程度とされています。
給湯専用タイプであれば総額で10万円〜15万円、オート・フルオートタイプであれば15万円〜25万円程度が目安となります。これに加えて、古い給湯器の廃棄処分費や、消費税が含まれます。見積もりを取る際は、これらの項目が明確に記載されているかを確認することが重要です。「工事費一式」とだけ書かれている場合は、内訳を確認することをお勧めします。また、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うことで、適正価格を把握しやすくなります。
【現場の真実】「標準工事費」なんて存在しない。見積もりの安さは「手抜き」の証拠かもしれない
はっきり言います。ネット広告で見かける「工事費39,800円!」という数字は、あくまで「何も問題がない理想的な現場」での価格です。逗子市で、そんな理想的な現場は10軒に1軒もありません。安さにつられて契約し、後から痛い目を見ないために、業界の裏側を暴露します。
1. 逗子特有の「運搬費」と「駐車料金」
逗子市内での工事で最も揉めるのが、車両の駐車場所と機器の運搬です。鎌倉や逗子の道路事情は特殊です。現場の目の前に車を停められないことが日常茶飯事です。コインパーキングが徒歩10分の場所にしかない場合、重さ40kgの給湯器と、数種類の工具、部材を担いで往復しなければなりません。
激安業者の見積もりには、この「現場経費」が含まれていません。当日になって「車が停められないから」と路上駐車をして近隣から通報されたり、「運搬が大変だから」と追加料金を2万円請求されたりするケースがあります。私の見積もりでは、Googleマップと現地の知識をフル活用し、駐車場の有無や階段の段数まで考慮した「確定金額」を提示します。後出しジャンケンは私のプライドが許しません。
2. 灯油タンクと送油管の罠
石油給湯器の交換で忘れられがちなのが、灯油タンク(オイルタンク)との接続です。給湯器本体は新品になっても、タンクから伸びる「送油管(銅管)」が古いままだと、接続部から灯油漏れを起こすリスクがあります。特に海沿いの地域では、銅管が緑青(ろくしょう)を吹いて脆くなっています。
激安工事では、この古い送油管を無理やり再利用します。パッキンすら交換しない業者もいます。その結果、数ヶ月後に「灯油臭い」と連絡が入り、見に行くと地面に灯油が染み込んでいる…なんてことが起こります。土壌汚染になれば、その浄化費用は莫大です。私は、送油管の接続部は必ず点検し、怪しい場合はフレキ管への交換や、ニップルの交換を絶対に行います。これは見積もりの数千円の差には現れませんが、数年後の安心感は段違いです。
3. 循環アダプターとリモコンコードの隠蔽
お風呂の浴槽についている「循環アダプター(お湯が出てくる金具)」も、給湯器交換のタイミングで見直すべき重要ポイントです。古いアダプターはフィルターが目詰まりしやすく、新しい給湯器のセンサー誤動作の原因になります。しかし、これを交換するには浴槽のエプロンを外したり、床下に潜ったりする手間がかかるため、手抜き業者は見て見ぬふりをします。
また、リモコンコードも同様です。屋外で紫外線に晒されたコードはボロボロになっています。これを絶縁テープで適当に巻いて終わらせるか、圧着端子を使って確実に接続し直すか。見えない部分の処理にこそ、職人の魂が出ます。「安ければいい」というお客様には、この価値は伝わらないかもしれませんが、私は10年後にお客様に「大塚さんに頼んでよかった」と言われたいのです。
4. 部材費の水増しテクニック
「本体80%OFF!」と大きく宣伝している業者の中には、必須となる部材費で利益を確保しているところがあります。例えば、定価1,000円程度の配管カバーを15,000円で見積もっていたり、標準で付属しているはずのリモコンを別売りにしていたり。トータルの支払額を見ると、結局地元の真面目な工務店と変わらない、むしろ高いことさえあります。私は、見積書には品番ごとの定価と提供価格を明記し、何にいくらかかっているのかをガラス張りにします。それがプロとしての誠意だからです。
【業者選びの最終結論】資格があっても技術はない?逗子の現場で本当に頼れる業者の条件
【一般論】資格保有者と指定工事店を選ぶのが安心の基準です
給湯器の交換工事には、専門的な資格が必要です。石油給湯器の場合、「石油機器技術管理士」や、配管接続に関する「給水装置工事主任技術者」などの資格が求められます。また、自治体の水道局から指定を受けた「指定給水装置工事事業者」であることも、信頼性の目安となります。
業者のホームページを見る際は、会社概要やスタッフ紹介のページで、これらの資格保有者が在籍しているかを確認しましょう。また、GSS(ガス機器設置スペシャリスト)などの民間資格も、技術力の証明となります。さらに、損害賠償保険(PL保険など)に加入しているかどうかも重要です。万が一、工事中の事故や、施工不良による水漏れで家財が濡れてしまった場合に、しっかりとした補償が受けられる体制が整っている業者を選ぶことが、トラブル回避の第一歩です。
【現場の真実】資格証はただの紙切れ。現場対応力と「泥臭い経験」だけが家を守る
資格はもちろん大事です。私も持っています。ですが、資格を持っていることと、逗子の現場で完璧な工事ができることは、全くの別問題です。ペーパードライバーがF1レースに出られないのと同じで、教科書通りの知識だけでは、現場のイレギュラーには対応できません。
1. 「増改築のパズル」を解けるか
逗子の古い邸宅は、増改築を繰り返していることがよくあります。「お風呂場を広げた」「キッチンを2階に作った」その結果、床下や壁の中の配管は迷路のように複雑に入り組んでいます。図面通りに配管が通っていることなんて稀です。
経験の浅い業者は、この複雑な配管を見てフリーズします。あるいは、安易に露出配管で見た目を悪く仕上げてしまいます。私は、建物の構造を見て「あそこが怪しい」と配管ルートを推測し、必要であれば床下に潜り込み、点検口を新設してでも最短かつ安全なルートを見つけ出します。これは資格の勉強ではなく、何千件という現場で泥にまみれて培った「直感」と「経験則」です。
2. トラブル時の「駆けつけ力」と在庫保有量
「お湯が出ない!」という緊急事態は、真冬の夜や土日に発生します。そんな時、東京や埼玉から来る「全国対応」のネット業者を呼んで、すぐに来てくれるでしょうか?彼らは提携している下請け業者を探すところから始めるため、対応は翌日以降になることがほとんどです。
私たちは、逗子・鎌倉エリアを重点的に回っています。そして、倉庫には売れ筋の石油給湯器を常にストックしています。メーカーが正月休みだろうが関係ありません。在庫さえあれば、電話をもらってから1時間後に現場でお湯を出せることもあります。「地域密着」というのは、ただ近いだけではありません。「お客様の生活を守るための在庫リスクを背負っている」ということなのです。
3. アフターフォローの距離感
給湯器は設置して終わりではありません。10年は使うものです。台風の後に点火しなくなった、凍結して配管が割れた、そんな時に「近くにいる大塚さん」なら、他の現場のついでに寄って、ササッと直せることもあります。遠方の業者だと、出張費だけで1万円以上請求されるような軽微なトラブルでも、地元の付き合いなら「缶コーヒー1本でいいですよ」で済むこともあります。
私は、自分の携帯電話番号をお客様に伝えています。何かあれば直接私に繋がります。コールセンターの保留音を聞かされるストレスはありません。これが、私が考える本当の「信頼」です。
お問い合わせから工事完了までの流れ

お湯が出なくてお困りの方、まずは落ち着いてご連絡ください。以下のステップで、最短即日でのお湯の復旧を目指します。
- お問い合わせ・現状確認
お電話または下記フォームよりご連絡ください。現在の給湯器の品番(型番)をお伝えいただけるとスムーズです。品番は本体前面のシールに記載されています。スマホで写真を撮って送っていただくのが最も確実です。
- 概算見積もり・現地調査
いただいた情報をもとに、概算の費用をお伝えします。逗子市内であれば、最短で当日に現地調査に伺い、搬入経路や配管状況を確認した上で、確定見積もりをご提示します。この時点でのキャンセル料は一切かかりません。
- 工事日程の調整・施工
在庫があれば即日工事も可能です。工事時間は通常3時間〜半日程度。古い給湯器の撤去、新しい機器の設置、配管接続、試運転まで一貫して行います。工事中は、水やお湯が一時的に使えなくなる時間帯がありますが、事前にお知らせします。
- 操作説明・お引き渡し
設置完了後、リモコンの使い方や、日常のメンテナンス方法、冬場の凍結防止策などを丁寧にご説明します。ご納得いただいた上で、お引き渡しとなります。
- お支払い
工事完了後、現金またはクレジットカード、銀行振込にてお支払いいただけます。
お問い合わせ(24時間365日)
電話・フォームで即手配
よくあるご質問(逗子エリア版)
- Q. 海沿いの家ですが、給湯器を長持ちさせる方法はありますか?
- A. はい、あります。まず設置場所を可能な限り海風の当たらない場所(家の裏手など)に変更することを検討します。それが難しい場合は、耐塩害仕様の給湯器を選ぶか、標準品に防錆塗装を施します。また、定期的に給湯器本体を水洗い(塩分を落とす)するだけでも寿命は大きく変わります。メンテナンス方法もお教えします。
- Q. 家の前が階段で車が入れません。追加料金はかかりますか?
- A. 階段の段数や距離によっては、搬入費として数千円〜の追加料金をいただく場合がありますが、必ず「工事前の見積もり」で提示します。工事当日になってからいきなり追加請求することは絶対にありませんのでご安心ください。
- Q. 他店で購入した給湯器の取り付けだけをお願いできますか?
- A. 申し訳ありませんが、基本的にはお断りしております。ネットで購入された製品は、運送中の衝撃で内部破損しているケースがあり、設置後に動かないなどのトラブルが多発するためです。また、万が一の故障時に、製品の保証なのか工事の保証なのか責任の所在が曖昧になり、結果としてお客様にご迷惑をおかけしてしまいます。責任を持って保証できる、当社提供の製品での工事をお勧めします。


